大多喜町の、会所高原は国有林の中でも『会所生活環境保全林』を擁する緑豊かな地域。モリアオガエルの産卵地や大きなモミの木が残る森林は、マイナスイオンたっぷり。今回、老川小学校会所分校(平成13年廃校)を中心としたハイキングにお勧めのスポットをご紹介です。 (大谷)
県道178号からあじさい寺として有名な妙法正寺がある麻綿原高原に向かう町道に入ってすぐ右に、関東森林管理局・千葉森林管理事務所の管理棟がある。管理棟の周りは2・49ヘクタールの筒森展示林(見本林)として、大正14年から昭和3年にかけて日本各地から樹木を集めてつくった人工林。平成11年の調査では、外国種を含む50科154種の樹木約500本が生育しているのが確認されている。広くはないが行き届いた管理がなされ、気持ちの良い空間が広がる。モミ、コナラ、クヌギなど、よく知られている樹木の他、油分が多く含まれる「あぶらちゃん」というユニークな名前の木も。?あり
問い合わせ/千葉森林管理事務所
TEL.043-242-4656
筒森展示林の隣が旧会所分校。廃校後、町おこしの一環で『もみの郷・会所運営委員会』のメンバーが蕎麦打ち教室を開催すると共に、日曜の11時から14時までの間、『樅の木庵』として蕎麦屋を営業。自家栽培、石臼で製粉する蕎麦の味に遠くから客が集まる。メニューはかけともりのみ。平日の蕎麦打ち教室は要予約。5人分の蕎麦を打ち3500円。自分で打って切った蕎麦をその場で食べることができる。校庭が駐車スペース。
問い合わせ/旧会所分校*連絡は日曜のみ
TEL.0475-85-0255
会所分校の前にある立て札3番(以下、数字のみ表示)の保安林管理道を入ると、緩やかな坂道が続く。ここは古井戸(湧き水)や旧岩槻藩の番所跡、炭窯跡などが見られる。そのまま進んで行くと東屋が右にあり、その裏手にある展望広場見晴台に上ると、勝浦ダムや小湊の海が見える。簡単なベンチもあるので、暫しここからの眺望を楽しんでは。来た道に戻り先に進み、7番と8番の間にシダ植物「ウラジロ」の群生地。また8番近くの防砂ダムにはモリアオガエルの産卵場所がある。産卵時期になるとダムに突き出した木の枝に産み付けられた泡状の卵塊が白い花のように見えるとか。ほどなく勝浦ダムに到着。ダム湖にかかる赤い橋を渡り、トンネルをくぐりダム管理事務所を右折すると県道178号線にぶつかる。そこを左折し、会所トンネルを過ぎてすぐに左折すると管理棟に戻る。約6・5キロメートル。
親水広場の駐車場の脇から階段を下りると、渓流沿いに遊歩道が作られている。水深が30センチもなく、距離も短いので子ども連れにもお勧め。あまり人に知られていない穴場的な場所。が、今年5月の大雨で浸食された場所がありトンネルの手前までしか現在のところ進むことができず、途中で引き返すことになる。
親水広場の駐車場向かいに林道入り口(20番)があるので入り、21番を左折、先2カ所ある眺望場所では、鯛の浦や誕生寺の建物が見える。一息ついたらそのまま進み、22、23、24番と人工林を散策。25番から左折し200メートルで町道に達する。左折して約700メートルで親水広場の駐車場に戻る。約3キロメートル。
注意/今回ご紹介した場所には貴重な生き物が生息しています。自然破壊となるような行為はやめましょう。またヤマヒルがいるので注意が必要。もし吸い付かれたら無理にはがさず、防虫スプレーを直接かけたり、タバコの火を近づけて自然に落ちるのを待ちましょう。