体力と精神力が必要とされるフルマラソンを完走するのも大変だというのに、ウルトラマラソンにチャレンジした女性たちがいる。6月末、北海道サロマ湖100kmウルトラマラソンを完走した福留あき子さん(47)、加瀬明子さん(28)、50kmを完走した関川陽子さん(29)を市原市武道館健康増進センターに訪ねた。
□みなさんマラソン歴は長いのですか?加瀬「一昨年、ホノルルマラソンに出たのが初めてです。達成感を感じてみたくて。自分が変われるのではないかと思ったんです」関川「同級生の加瀬さんに誘われて。ホノルルは完走できましたが、練習不足の不安から今回は50キロに参加しました」福留「私の場合、肩凝りがひどくて健康のために始めたマラソンでした。以来7年、仲間と国内外のマラソンに参加しています」
□初めてのウルトラマラソンの感想は?福留「途方もなく長い距離でした」加瀬「30キロから苦しくて、ずっとやめたいと思っていました。何でこんな大会に出ちゃったかなって。50キロ地点で一緒になった福留さんが、弱音を吐く私をずっとゴールするまで励まし続けてくれました。自分だってきついはずなのに足のマッサージまでしてくれて…。私のために福留さんを巻き込んではいけないという気持ちでした」関川「100と50は70キロ地点で合流するのですが、私は20しか走っていないのに2人はすでに70走っているわけです。それなのに後ろから1、2、1、2って掛け声が聞こえるので振り返って見ると福留さんなんです」福留「本当は仲間の宮原さんも一緒に参加するはずでしたが、申し込みをした後に突然急性心不全で亡くなられたのです。これまでどこに行くにも一緒に連れて行ってもらっていたので、残念でした」加瀬「走ることだけでなく人生の大先輩として私たち尊敬していました。当日は宮原さんの靴紐をミサンガにして3人の腕にして走りました。苦しい時、宮原さんや応援してくれている武道館のみんなの顔を一人、ひとり思い浮かべて走りました」
□がんばりましたね。福留「絶対にゴールしたいという気持ちで走りました」加瀬「ゴールしたとたん、私たち歩くのもやっとでした。うれしいのとつらいのとで泣いちゃって。私100キロを甘くみていました。ホノルルマラソンが意外に楽に走れたので、練習すれば走れると思っていたんです。でも練習すればするほど実力のなさが分かって、ダメかもしれないと思いました。周りもムリだと思っていたようでした。でも宮原さんだけはhそれだけ練習すれば走れるよ。がんばろうねfって言ってくれました」
□
完走して、気持ちの上で何か変わりましたか?福留「一歩一歩前進あるのみ。気持ちが切れればそこでおしまいです。気力さえあればゴールはあるということです」加瀬「いつでも止められたんです。でもあきらめずに走って本当に良かったです」関川「時間制限があるので、体力は残っているのに完走できなかった人もいます。今年で完走へのチャレンジが12回目という人もいました。練習不足を理由に50キロにしてしまったことに少し後悔しています」
□
みなさんにとってマラソンとは?加瀬「よくhマラソンは走るだけで楽しそうじゃないfと言われます。でも、どの大会でも人生のお手本となるような人との出会いがたくさんあって、すばらしいんです」福留「参加する人たちは競争相手ではなく、同じゴールを目指す仲間です。楽しみながらやることが長く続けるためには大事です」関川「いろいろな所へ行けるのも楽しみです。