“花を介してコミュニケーションしませんか”お年寄りや障害者と花をきっかけに心を交わせるフラワーセラピー。NPO法人フラワーセラピー研究会(田村記子代表)では、その手助けをするフラワーボランティアを養成をしている。養成講座が開催されている市原市柏原のケアハウス日夕苑(にっせきえん
黒須正明理事長)を訪ね、講師のおふたりに話を聞いた。
□フラワーボランティアとはどんなことをするのですか?「今日は初級の5回目。ワイルドフラワーを使ってのクラフトでしたが、この講座では美しいアレンジメントを作る技術を学ぶのではなく、花を楽しみながらコミュニケーションの仕方を学びます。カリキュラムにはガーデニングや福祉を学ぶ内容もあります。お年寄りに伝えるためにも、まずはその楽しさを自ら体験することから始まります。あくまでも主役は花でなく人なのです。今日はテーブルに用意された花材を思うままにアレンジすることを楽しんでいただきました。見本も手本もありません。この活動は会の田村代表が水なしでも半年から1年ぐらい生きるオーストラリアのワイルドフラワーに出会ったことから始まりました。自然の香り、無農薬で安全。ドライフラワーと違ってしなるので、お年寄りにも扱いやすいのです」
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講座はどこでも受講できますか?「原宿の本部、カルチャーセンターなどでも開催しています。日夕苑さんのように施設での教室は少ないですね。今回は黒須理事長と田村代表が知り合いだったことで実現することが出来ました。いま全国的に広がりつつありますが、千葉では養成が始まったばかりです。ここで受講出来る方はラッキーです。全部で14回、約3ヶ月の初級を終了すれば活動に参加できます。その後、中級・専攻コース(リーダー養成講座)があります」
□勉強するうちに自分自身が癒されるのでは。「自分の学んだことが、人の役に立つと思えば喜びは倍増します。そして毎回最後に自分の作品を皆さんの前で発表する場を設けますが、これがとても大切なんです。一生懸命仕上げた作品を見てもらうのは、とてもうれしいことです。自分自身が注目を浴びる機会の少ないお年寄りはなおさらです。そして、ほめ上手になることです。発表を重ねていくうちに自分自身をアピールすることはもちろん、自分にない良いところを相手の作品に見出すいいとこ探しも出来るようになります。一緒に学ぶ間に連帯感が生まれh講座終了後もみなで集まりましょうねfとなることが多いようです。実際ここの一期生のみなさんも一ヶ月に一度、ここに集まって活動されています」
□指導する時の難しさは?「私たちもそうだったのですが、これまでにフラワーアレンジメントの経験がある方のほうが悩まれるようです。マニュアル通りにきちんと作らないといけないと思って、型にはまった考え方しか出来なくなっているんです。作品も平凡になりがちです。まったく初めての方は無の状態で素直に受け入れられるので、かえっておもしろい作品が仕上がります。みなさん個性あふれる作品ばかりで、私たちの方が毎回教わるようです」
人とのふれあいコミュニケーション、香りと色を楽しむリラクゼーション、好きな花を楽しむ満足感のモチベーション、ものを創りあげる喜びのクリエイション、イメージを広げるイマジネーション、手指の機能回復リハビリテーション。フラワーセラピーには人の心をうるおす様々な効果があるという。豊かな時間を共有することで、人はさらに癒されるようだ。