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NO.14

一芸達人・ジャグリング 努力のあとの達成感


「今、一年前の自分からは、想像もつかない自分がいます」と目を輝かせる
笠見敏行さん(26才・姉崎)

ジャグリングサークル『Jug Jug』の代表をつとめるこの青年にインタビュー。

◆「ジャグリング」の語源からお話いただけますか。
 英語のジャグル(人をだます)からきています。よくマジックと間違われますが、タネはありません。物を使った西洋の曲芸で、ヨーロッパやアメリカで盛んです。自分がとぶのはサーカスのアクロバット、物をとばすのがジャグリングです(笑)。子どもの遊びとして伝承されてきた日本のお手玉に対してジャグリングは大道芸として発達した経緯があります。意外にも数学と密接に関係しているんです。サイトスワップといって、例えばボールの動きを、投げる高さと方向、空中にあるか手にあるか、それらを数列で説明することができます。
◆始められたきっかけは?
 僕の寮(社員寮)では、毎年職場の上司や町会の方達を招待して夏祭りを開催します。グループごとに用意した出し物で演芸大会をするのですが、2年前、女装するための道具を買いに東急ハンズに行ったんです。そこでジャグリングの道具に出会いました。
◆習得はどのようにして?
 英語版のビデオ教本で練習しました。つい時間を忘れ、夜中になることもありましたね。一つできると次はコレに挑戦してみよう!と、どんどんハマっていく中毒症的おもしろさがあるんです。簡単にできるものもあれば、たぶん10年努力してもダメだろうナ、というようなものもあります。毎日毎日練習を重ね、ある日突然「できた!」という時はスゴイ達成感が味わえます。自転車に乗れた瞬間の、あの驚き・喜びに似ています。集中力や忍耐力、動体視力がつくことから学校の授業に取り入れている国もあります。
◆サークルを作られたいきさつを聞かせて下さい。
 実は昨年、県の教育委員会主催の「さわやかハートちばクルーズセミナー」で上海へ行きました。研修生は公務員、会社員、学生など約300名。一ヶ月間を30人づつ10組に分かれて行動します。航行中に行われるレク研修では、各組単位で出し物を披露するのが恒例だそうで、僕達も色々案を出し合いました。結局ジャグリングを取り入れた創作ダンスをすることに決まったのですが、僕以外ジャグリングは初めての人ばかり。事前に組体操やジョーク、ダンスを考え、音楽も自分達で録音して、何度も練習しました。
◆本番はいかがでしたか。
 結果は10組中3位。でもまとまりは満点!みんな大満足!全ての研修を終えて帰国した時、自然発生的にサークルを作ろうという声があがりました。「僕が代表になってやっていけるだろうか」「練習場所は確保できるだろうか」躊躇し、悩みました。そして思い切って、中嶋潤一郎さんに相談しました。中嶋さんは数学オリンピックに出るためにピーターフランクルさんに数学を教わり、それが縁でジャグリングを始めた人です。在学していた東京大学に日本初のジャグリングクラブをつくり、現在はプロのジャグラーでありながら、日本ジャグリング協会理事長として、ジャグリングの普及に貢献しています。「ジャグリングクラブは、単に技術を教えるところではなく、ジャグリングを通して互いに影響を与え合う場所」。中嶋さんはそうアドバイスしてくれました。それでサークルを発足させたわけです。
◆その後は?
 インターネット上にHPを公開して以来、交流が広がりました。幼稚園から呼ばれて、園児に披露する機会もありました。技術的にはまだまだ未熟ですが、「地域のリーダーとしてボランティア活動など、社会に貢献できるリーダーを育てる」というクルーズセミナーの趣旨に、少しでも近づけたらと思います。  
 
 バッグには特大のコマやシガーボックス、ボール、バット(?)など道具がいっぱい。

サテ、ひとつお手並みを拝見!
 色鮮やかなボールが宙にとんだ。少し遅れて別のボールが手を離れる。さらにもう一つがそれを追って3つのボールが空中で右から左へ、波となってうねっていく。数秒後、突然ボールは逆方向に向きを変えた。目の錯覚?と考える間もなく、今度は滝のように上から下へと流れを移し、最後は噴水のように空に向かってふきあげ始めた。
 見事なワザに拍手を送る。
「練習の成果を人に見てもらう嬉しさと、見た人が楽しんでくれる喜びがあります」。
 清々しい笑顔にうっすら汗が光っていた。  (不)

■ホームページ
http://www3.plala.or.jp/jugjug/

※現在会員は10代から30代まで約20人。
※会費:無料
※活動場所:アネッサ(興味のある方は気軽に遊びに来て下さい)
 



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