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NO.116

  

 「マリンバのまろやかで優しい
  音色に癒されるのです」
 
 マリンバ奏者 山田 千夏さん
 (24歳・大網白里町在住)

  
 マリンバと聞き、「ああ、あの木琴の大きいので、パイプがついてる楽器でしょ」と答えられる人は、少ないと思う。まだそれほど身近な楽器ではないが、その音色に惹かれ、もっと多くの人にマリンバの奏でる音楽を聴いてほしいと活動を始めた女性がいる。日本クラシックコンクール全国大会第4位、前田音楽奨励賞受賞、日本打楽器協会主催新人賞受賞という新進気鋭のマリンバ奏者、山田千夏さんである。特注のピンクのパイプが彼女のトレードマークだ。

◆マリンバを知らない人に、どんな楽器か説明すると?
「要するに木琴です。マリンバは、皆さんが子どもの頃に叩いた学校用の木琴より大きくて、共鳴パイプが付いているので、音域が長く深い響きがします。基本的にマレット(バチ)は毛糸巻きと綿巻きがあり、曲に合わせて使い分けします」

◆山田さんとマリンバとの出会いは?
「小学生の時に東京から大網に越してきて、ピアノを習うようになり、増穂小学校の金管部ではトロンボーンを、増穂中学に入ってからマリンバをやるようになりました。最初はドラムをやりたかったので、先輩の命令で渋々やっていたんですが、コンクールで賞をいただいてから目覚めちゃって(笑)。一生懸命、練習するうちにマリンバにハマッてしまいました」

◆音大在学中もマリンバひとすじで?
「はい。パーカッション打楽器科に在籍していました。どうせやるなら上に立ちたいと思っていたので、ピアノが上手い人は大勢いるから、マリンバならという思いもありました。学生時代はソロで演奏することが多かったのですが、学内コンクールをきっかけにグループ演奏の良さも知り、卒業後は同期だった仲間と『カラーズ』というアンサンブルで演奏活動を続けています。また、師事した高田亮先生の打楽器グループ『ラフェスタ』での演奏活動も行っています」

◆地元での演奏活動は『カラーズ』でとのこと。このアンサンブルならではの特徴とは?
「男女4人編成の打楽器のアンサンブルで、私はトリニダード・トバゴの楽器、スチール・パン(ドラム)とマリンバ等を担当しているのですが、やはり日頃、目にすることのない楽器で初めて聴くような音が斬新だと感じてくださる方が多いです。また、4本のマレットを持ってマリンバを演奏すると、皆さんワーッと驚かれたり(笑)。それと、トロンボーンやトランペットだと吹いているところしか見えないけれど、打楽器だと演奏の動きすべてを見ることができることかな。あと最近、日用品を楽器として使って音を楽しむ趣向も。たとえば、洗濯ホースや、スプーンを使っていろいろな音を出してみたりとか。身近なモノでも音楽が楽しめるという意外性が受けるようです」

◆昨年春に地元大網白里に戻ってきて、以来どのような活動を?
「母校でもある増穂中学校や東金市役所のロビー、東金市内の幼稚園でのミニコンサート、季美の森にあるゴルフ場でのコンサート等を。東金や成東での演奏が多かったですね。演奏を聴いてマリンバに興味を持たれた方から頼まれて、単発のお試しレッスンをしたり、音楽に興味を持ってもらうため、子どもから大人まで年齢を問わず、マリンバだけでなく、小太鼓やタンバリンなど触れてもらい教えたりもしています。自宅まで出向いて教えることもあります」

◆レパートリーについて。
「100曲以上あります。マリンバの代表曲『剣の舞い』、『アメリカンパトロール』をはじめ、ビートルズやカーペンターズの曲。日本の曲なら、美空ひばりの『川の流れのように』。お年寄りの方には『荒城の月』、若い方にはスマップの『ライオンハート』、平井堅の『瞳を閉じて』、子どもには『となりのトトロメドレー』、『ミッキーマウスマーチ』等が人気ありますね」

◆マリンバ演奏の大変さとは?
「体よりも大きい楽器だけに、ある音を出すのに、いくら手を伸ばしても届かない、同時には叩けないという場合もあるし、速い動きが多く、他の楽器の演奏会で見られるドレスにヒールなんて格好はまず無理。そして打楽器全般に言えることだと思いますが、体力勝負。華奢な体じゃ音は出せないと。だから皆、筋トレを。私もジム通いしています」

◆マリンバの魅力って?
「木の持つまろやかで柔らかい音に安らぎを感じるし、優しい音色に癒されます」

◆今後の予定とやりたいことを。
「ずっと演奏活動が続いたので、11月に九十九里の音楽祭に出演したあとは、しばらくはオリジナル曲づくりに専念するつもりです。CD制作や老人ホームなど施設の慰問もしていきたいです」(内田)

問合せ/山田さん TEL.0475-72-6831
  
  



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