□今年で5回目、このシンポジウムの目的は?
「市民、企業、行政、が同じテーブルにつくことに大きな意味があります。今や環境問題は地球の存続という観点からは無視できないものがあります。市民も企業も行政もそれぞれの立場で自然観察や環境学習、そして講座を開くなど、環境問題に対する啓発活動を展開していますが、この三者はややもすると対立や抗争をも生みかねない状況にあります。三者が同じテーブルにつき、21世紀に向けて望ましいあり方を提示するのが、このシンポジウムの目的です」
□大役ですね。
「実行委員の皆さんは初回からこのシンポジウムに関わっていらっしゃる方が多く、環境問題に関してはエキスパートぞろいです。昨年初めて実行委員会の仲間入りをさせていただいたばかりの私としては大変迷うものはありましたが『わからない』という自分の弱点を逆手にとって『だれにでもわかる開催要項』を作り、実行委員以外のボランティアさんにもお届けしました。委員会のなかでは充分に話し合い、お互いの垣根を乗り越えた良い環境づくりを心がけています」
□今年のテーマは『持続可能な社会』ということですが。
「自然環境は一瞬にして消え去るものですが、その保全は遅々たる歩みです。継続、持続することによって守られています。その活動も義務や使命感だけでは長続きしません。それには楽しさが必要です。昨年の環境学習『水』では、捨てられたスチールの空缶を利用して水カンリンバを作りました」
□ 今回、何か新しい試みがありますか?
「組織的な面では日本財団補助事業としては最後の年となることから、来年度へ橋渡しする一つの試みとして、実行委員はじめスタッフの昼食は用意しないことにしました。今はどこへ行ってもすぐ食べ物が手に入る時代です。でも日本の食糧自給率は非常に低い。意味は少し違いますが、自分の食べる分は自分で。ゴミはすべて持ち帰ろうを合い言葉に、会場を貸してくださるシャープさんにご迷惑がかからないように、お弁当の手配配送にスタッフの手がかからないようにしました。参加者向けには託児・介助の制度をうち立てました。盲導犬もOKです」
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長年自然に親しみ、指導して来られた立場からメッセージをお願いします。
「いま一番関心を持っていただきたいのは、一般市民です。手賀沼の汚染原因を例にとるるならば、その7割が生活系だということです。水を汚してやろうなどとは全く思っていない人の何気ない行為の積み重ねがあの結果を生んでいます。豊かな自然は人の健康を守り、人の心を育みます。豊富な自然体験は、思いやりの心を育て、人の痛みを知るチャンスを与えてくれます。未来を担う子どもたちには、自然の大切さ、ありがたさを常に感じて育って欲しいものです」。
当日は基調講演をはじめ『温暖化防止―できるか車との共存』『三者(市民・企業・行政)で創る資源循環型社会』『グリーンコンシューマーで暮らしを変えよう』『楽しく学ぶ環境学習パートU』『持続可能な社会をめざして』5つの分科会に分かれ、事例発表や体験学習をとおして参加者が自由な立場で話し合うことができる。(国)
□ (財)千葉県環境財団環境学習推進室
TEL043・246・2180