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NO.69

人の心にとどく音楽を生み出す

藤掛廣幸さん 作曲家、編曲家、指揮者、シンセサイザープレイヤーなど、いくつもの顔を持つ藤掛廣幸さんに、国内外での活躍ぶりをインタビュー。 

◆シンセサイザーを始められたきっかけは何ですか。・20年前まで作曲と指揮が中心で、オーケストラ・例えば東京フィルハーモニーの曲など書いていました。しかし自分のイメージ通りにいかない演奏が多いのです。心の込め方、テンポ、強弱、曲想・それらすべてを含めた『音色』が、演奏者や指揮者、練習量によって全然違ってくるのです。そんな時に出会ったのがシンセサイザーでした。「自作自演。指揮者も自分。これなら思い通りの演奏ができる」と思いました。
◆音のベースは何ですか?・電気です。昔のラジオやテレビがブーとかビーとか、変な音がしていたでしょ?あの音をもっときれいな音にしよう、という発想で生まれたのです。
◆「コンピューターの進歩で作曲家が夢に描いていた時代が到来した」と言われますが。・作曲家の欲しい音がつくれるようになったのです。木や石、茶碗などをたたいて音をデジタル録音し、コンピューターにとりこみます。それを自分がイメージした音に加工し、割り切れる電気の音と、自然界にある微妙な波形の音とを融合させ、新しい音をつくるのです。例えばバイオリンのようで、女性の声のようでもあり、フルートみたいな音も入っている、そんな楽器がほしい。でも実際にはない。そこでその音をつくるのです。現在2000種類を超す音色がつくれます。12色のクレヨンが2000色にふえたみたいなものです。一台で複数の楽器が演奏できますから、数台使えば壮大なオーケストラ演奏ができます。
◆何の音でもつくれるなら他の楽器は不要になるのでは?・バッハの頃はチェンバロしかなく、いつも同じ大きさの演奏でした。強弱がつけられる『ピアノ』が出た時、ベートーベンは「いろんな表現ができる」と大喜びしたと言われます。しかし今もチェンバロは使われています。楽器そのものの魅力があるからです。「◯◯が出てきたからコレはもう要らない」ではなく、沢山ある楽器の一つにシンセサイザーが加わった、と捉えていただきたい。しかも弾くのは人間です。演奏者によって表現が違い、気持の入れ方で曲想も変わってきます。
◆ところで、作品がテレビやラジオで流れていますね。・ヨーロッパでオーケストラ作品がグランプリ・一位になりました。その後シンセサイザーのコンサートも行うようになり、NHKで「たった一人のオーケストラ」と全国放映されて以来、そちらの方面の仕事が多くなりました。
◆小学校での演奏では「感動して泣いてしまった」と感想が寄せられていますね。・私は飽きっぽい上に気が短かいんです。静かなメロディが延々と続くと退屈するので、激しいところ、やさしいところ、と起伏をつけます。そのせいか聴いて下さる方に「飽きない」と言われますね。
◆心に残る演奏会は?・3年前、中国と日本の史上初の合同制作「太陽をさがして」という2時間のオペラをしました。総勢100人の演奏で、70回も80回も練習を重ねました。本番では、皆が涙をポロポロ流しながら聴いてくれて、演奏者ともども感動しました。
◆先月、岐阜市で開かれた国民文化祭でのオペラも2時間半でしたね。如何でしたか?・制作に一年かけました。3000枚のチケットはすべて完売。足りないのでゲネプロ(総練習)も公開しなければならないほど盛況でした。
昔と違って楽器や道具がコンパクトになった分、気軽にコンサートを開けるようになった。小中学校から演奏依頼を受けることも多い。残念ながら、市原ではまだない。「ぜひ市原でも開催してほしい」と言うと、「機会をつくっていただければ喜んで」と気さくな笑顔で答えてくれた。     (不)

☆50才 桜台在住・JASRAC日本音楽著作権協会正会員・JFC日本作曲家協議会会員・国際エリザベート音楽コンクール第1位グランプリ受賞・アメリカのビルボード誌にベストテン入り・日本音楽コンクール入賞・音楽の友社作曲コンクール入賞・CM優秀賞受賞・他多数受賞・ベルギー、アメリカ、イギリス、オランダよりアルバムを世界発売・ドイツ、フランス等の出版社より楽譜出版・テレビやラジオの為の音楽も多数作曲。
TEL.66-1708 FAX.66-6865
☆詳しい情報はインターネットのホームページでhttp://www2u.biglobe.ne.jp/~muse-f/
 



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