冬、市原には北国から様々な野鳥が渡ってくる。代表的な冬の渡り鳥といえばカモ。養老川河口や山倉貯水池では、数千を超えるカモの群れを見ることができる。昼間、のんびりと水面で休んでいるカモを見ていると、ほのぼのする。
身近な渡り鳥の代表には、ジョウビタキがあげられる。10月下旬には市原に渡ってきて、4月上旬ごろまで平地から山間部の農耕地、市街地の公園、住宅地の開けた場所で見ることができる。「ヒッヒッヒッヒッ」と、1秒弱の間隔で鳴く声が聞こえてくると「今年も、来てくれた」という気持ちになる。
声のする方を探して、つぶらな瞳の愛らしい姿を確認できたときは、更に嬉しい。体長14センチ、体重わずか15グラム弱。こんな小さな鳥が、よくオホーツクや日本海を渡って来るものだと、感心せずにはいられない。
オスの顔は黒、胸からお腹、尾にかけて鮮やかなオレンジ色。白髪頭に黒の紋付袴を羽織っている。メスは少し地味で、全体が褐色色。下腹部から尾にかけてオレンジ色である。頭を下げ、尾を細かく振って、屋根、電柱、杭、石にとまったり地面に降りたり、忙しく行動する。主に昆虫類やクモ類を食し、さまざまな草木の実も食べる。スズメのように群れでいることはなく、単独でなわばりを持って行動する。
山野の木々が葉を落とす冬は、野鳥の姿を容易に見つけることができる。ツグミ、メジロ、シジュウカラなども庭先に現れ、間近に野鳥を観察できる。自宅周りで、ジョウビタキなど、身近な野鳥を探してみていただきたい。春までの間、彼らは私たちを楽しませ、こころ和ませてくれる。
文/ナチュラリストネット 岡 嘉弘
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