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NO.018

ゲンジボタルと
ヘイケボタル

  
 薄暮の里山を乱舞するホタル。その幻想的な姿から、いにしえより日本人に親しまれてきた昆虫である。市原でも、5月下旬から6月中旬にゲンジボタルが、6月下旬から8月中旬までヘイケボタルが観察できる。
 主に河川を中心に生息するゲンジボタルの幼虫は、貝の仲間のカワニナを食べて成長し、春に上陸してさなぎとなり、羽化する。一方、水田を中心に見られるヘイケボタルは、カワニナだけでなくタニシやモノアラガイも食する。
 ホタルは「蛍」あるいは「火垂」とも書く。火を垂れる虫を「ヒタレ」「ホタレ」「ホタル」というようだが、本当のところはよく分かっていない。ゲンジボタルは「源氏蛍」と書き、源氏物語に登場する「光源氏」にちなんだという説やホタルのことを山伏とよんでいた地方があり、行者(験者)からゲンジボタルという名になったなど、様々な説がある。
 開発や圃場整備、土水路がU字溝にかわるなど、生息環境が脅かされるホタルは、急速にその数を減らしている。ゲンジボタルは千葉県レッドデータブックB(重要保護生物)、ヘイケボタルはC(要保護生物)に指定されるまでになってしまった。最近、ホタルを守ろうと様々な活動があるが、ホタルを守るということはホタルだけでなく、そこに生息する動植物を中心とした生態系を保存することである。ヒトと生き物の共生を考えつつ、水辺の環境を守っていきたいものである。ホタルだけに着目するような活動は戒めなければならない。
ナチュラリストネット/岡嘉弘
  
ナチュラリストネット/自然に親しむことで、生き物を愛する気持ちを育てたいと活動する。メンバーが市内各地で撮影した写真(A3、カラー、ラミネート加工)は、希望者に無償で貸し出す。
TEL.0436-21-9320(野坂)
  



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