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NO.009

市原のカニ

(右)サワガニ
(下左)ヤマトオサガニ
(下右)コメツキガニ

  
 市原市内には、たくさんの種類のカニがいます。千葉県で見られるカニ類の中で、唯一純淡水に棲むカニは、赤、青、褐色などのサワガニです。養老川の上流域や水が湧き出る谷津など、水のきれいな所にしか棲めないので、要保護生物に指定され、水質の良さを推し量る指標種に利用されています。岸辺の自然植生が保全されている山間の小川や、河岸や川底が土のままで、水質が保たれている場所でしか見ることができません。
 また、淡水と海水が混ざり合う汽水域では、暖流と寒流が混ざり合う海と同じように、生物の種類がとても豊富です。アシハラガニ、ヤマトオサガニ、チゴガニなどは干潟で、ケフサイソガニ、クロベンケイガニ、コメツキガニなどは干潮時の河口で見ることができます。米粒ぐらいの砂団子が砂地にあったら、それは大きさ2〜3センチのおむすび型の甲羅を持ったコメツキガニの仕業です。団子は、餌を食べた後に作るようです。これらのほとんどが一般保護生物に指定されています。
 海にはワタリガニ、イシガニもいます。一般の人たちはなかなか近づけませんが、コンビナートの岸壁付近や海底に潜れば、他にもたくさんのカニを見ることができます。
文/ナチュラリストネット 野坂伸一郎
  
ナチュラリストネット/自然に親しむことで、生き物を愛する気持ちを育てたいと活動する。メンバーが市内各地で撮影した写真(A3、カラー、ラミネート加工)は、希望者に無償で貸し出す。
TEL.0436-21-9320(野坂)
  



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