ふるさと点描~川焼不動尊~

 川焼不動尊はちはら台駅から徒歩22分位、車で行くには駐車場がありません。ちはら台の開発とともに、住所も市原市草刈から市原市ちはら台南2丁目32の1に変わり、牧園小学校の南側、村田川の北側で、まきぞの自然公園のなかにあります。不動明王をご本尊とする寺院で、由緒等は不詳です。
 ちはら台にはおよそ180基の古墳があり、古くから多くの人が住んでいた地域でした。村田川の北斜面では、奈良時代の瓦を焼いた窯跡が5基発掘され、上総国分寺(市原市)の創建瓦として供給されていたものと考えられます。川焼(かわやき)の地名も瓦焼きに由来すると言われているそうです。
 昭和25年頃、毎月28日には不動尊の祭りで露店も出て賑わったそうです。今でも27日・28日は、川焼の早川さんが開門されています。初詣、節分には訪れる人も多く、堂内には多くの古い大きな絵馬が奉納され、今でも提灯、折り鶴等が奉納されており、火災、災難除けとして訪れる人々もいます。
 このあたりには飲食店がないのですが、徒歩20分くらいで、ブランド鰻店として有名な老舗・八幡屋があります。一度お立ち寄りになり賞味いただけたら、なお良き日の思い出になろうかと思います。
(市原市写真連盟 ちはら台フォトクラブ 塩澤和美)

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