こでまりの夢~ゴミを捨てない人になろう~

 一昨年の春、当園の年長児クラスが海へ遊びに行った際、ゴミがたくさん落ちていたのを見て、当時の年長さんが、「園長先生、海にゴミがたくさん落ちていたよ。皆で拾いに行ってもいい?」と言ってきました。それから、海のゴミ問題をインターネットで調べ始めました。マイクロプラスチックを魚が食べてしまったり、ウミガメがビニール袋を餌と間違えて食べて死んでしまったりすること知り、心を痛めたのでしょう。『海を救うプロジェクト』を子どもたちが考え、担任と共にビーチクリーンをやり始めました。

 このプロジェクトは昨年度も引き継がれ、2カ月に1回のペースで、白里海岸、片貝海岸、白子海水浴場へ。時には、サーファーさんたちや保護者の皆さんも子どもたちと一緒にビーチクリーンに参加してくださいました。

 そして、今年度の年長さんから、「街のゴミが川にいって、川から海にゴミが流れていくんだよ。だから、街のゴミを拾った方がいいと思う」という意見が出たので、今年は、『まちのごみをなくそうプロジェクト』に決まりました。ゴミ問題だけでなく、環境問題をテーマにSDGsを子どもたちと一緒に考えていきたいと思います。

 大人が捨てたゴミを子どもたちが一生懸命に拾っています。この子どもたちは、きっと大人になってもゴミを捨てない人になってくれるでしょう。

 

◇中嶋 悦子(なかしま えつこ)

1965年生。宮崎県出身。二男二女の母。大網白里市在住。エンカレッジ・ステーション(株)代表取締役社長。NPO法人民間児童館おおきなかぶ理事長。社会福祉法人ありんこ会理事長。ありんこ親子保育園園長。保育士。エッセイスト。 Tel.0475・53・3509

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