こでまりの夢~お金の教育は子どものうちから~

 今年の夏休みのこと。学童保育のイベントで夏祭りを企画し、子どもたちは、紙で作ったお金で出店屋さんで買い物をしました。一人5百円をどう使うかは自由。何を買うのか考えながらお金を使うのですが、一気に使って後で後悔する子、おつりがいくらかわからない子等々…。そもそも自分でお買い物をしたことのない低学年の子どもが何人もいて、お金に関する教育の大切さを身に染みて感じました。

 昨今、不登校や引きこもり等、子どもの自立の難しさが叫ばれていますが、将来、子どもが幸せに暮らしていくためには、お金の仕組みをわかる必要があると思います。お金の仕組みを理解しておくことで、人生を豊かにできる可能性が広がります。例えば、限られたお金のなかでやりくりをする。欲しいものを買えるだけのお金ができるまで我慢する。将来、必要なことのために貯金をする等。このような金銭感覚は、子どものうちからしっかりと身に付させておきたいものです。

 金銭感覚が身に付き働けるようにするためにも、子どものうちから考えながらお金を使う体験と教育が必要になります。そういった面では、昔の駄菓子屋さんは、子どものお金の教育が出来る唯一の場所だったのかもしれませんね。

 

◇中嶋 悦子(なかしま えつこ)
1965年生。宮崎県出身。二男二女の母。大網白里市在住。エンカレッジ・ステーション(株)代表取締役社長。NPO法人民間児童館おおきなかぶ理事長。社会福祉法人ありんこ会理事長。ありんこ親子保育園園長。保育士。エッセイスト。 Tel.0475・53・3509

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