全国神社総代会大会で神社功労者表彰~姉埼神社総代・加藤庄司さん~【市原市】

 9月11日(水)、香川県高松市の県民ホールで行われた『第59回全国神社総代会大会』にて、市原市姉崎在住の加藤庄司さんが、神社功労者表彰を受けた。全国神社総代会大会は、全国各地域の神社や祭りの運営に主だって助力する約40万人の氏子総代の全国大会。毎年、各県をまわって開催され、来年は長野県の予定。今年は全国から1700人以上の氏子総代らが出席し、61名が表彰された。
 加藤さんは姉埼神社氏子総代を30年もの間つとめ、『長年、神社の経営や神徳の宣揚に協力、氏子崇敬者の教化に貢献するなど、功績顕著』という会表彰規定で表彰された。この部門48名のひとりで、千葉県内からは2名が選ばれており、市原市内での表彰者は約10年ぶりという。
 加藤さんを推薦したのは、千葉県神社庁市原支部長・平澤牧人さん(飯香岡八幡宮宮司)。「今年1月に千葉県神社総代会から推薦依頼が届きましたので、姉埼神社・海上健宮司に連絡しました」と平澤さん。千葉県神社庁に承認され、全国神社総代会での決定を経て、香川県高松市への出席依頼が加藤さんに届いた。しかし、加藤さんはこの間に脳梗塞で入院してしまい、表彰が決定したものの、大会への出席は危ぶまれてしまった。
 加藤さんも平澤さんも「行けるかどうか、本人も含め、皆でとても心配した」そうだが、それらの不安をよそに、術後の経過は良好、リハビリも順調に進んだ。「さらに平澤さんが親身になって、こちらの体調に合わせた大会までの細かいスケジュールを作り、宿泊はホールから歩いて5分のホテルを探し、大会当日の席も一番前のセンターに座れるようにと、色々手配してくださった。おかげで香川への1泊2日は、平澤さんと長男の秀徳とともに、無事に行って帰ってこられました」と加藤さん。
 大会では記念品が表彰者に贈られたが、それが香川県特産の珍しい自然石『サヌカイト』の風鈴で、これも加藤さんには嬉しいことだったという。「サヌカイトは石琴として素晴らしい音色で知られ、会場でも優美な演奏が披露されました。今年は猛暑が続いたので、療養中、少しでも涼しく感じたいとガラスの風鈴を買ったものの物足りず、南部風鈴も買い求めたところへ、貴重な自然石の風鈴をいただけた。本当にご褒美みたいでした。今も涼やかで静かな音色を毎日楽しんでいますよ」と語る。同行した平澤さんも「一時はどうなることかと思いましたが、無事に出席できてホッとしました。とても感慨深い大会になりましたね」と話す。
 最後に加藤さんは、「病を得ましたが、その分、とても幸せな経験をさせてもらいました。世話をかけた姉埼神社宮司、市原支部長、そして我が長男にも、感謝しかありません。この歳と体では大したことはできませんが、神社と地域のお役に立てることがあれば、少しでも手伝いをしていきたい」と明るい笑顔で締めくくった。

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