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こでまりの夢 ~反省のプロセス~
- 2022/7/14
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- こでまりの夢
人間誰しも間違いや失敗は起こします。子どもなら尚更です。子どもが間違いや失敗した後に、周りの大人がどのような対応をするかで、その子の考え方や行動が変わっていくのではないかと思います。自分の失敗をいつまでも悔やんで落ち込んでいる人もいれば、自分の失敗を反省して次に活かしている人もいます。性格もありますが、この差はやはり育ってきた経験によるところが大きいような気がします。
反省とは、自分の失敗を認め、なぜ失敗したのかを探り、同じ過ちをしないための次につなげるプロセスです。気持ちの切り替え方とも言えます。しかし、反省がきちんとできている人は意外と少ないもの。反省ができていない人の多くは、こうした“反省のプロセス”が機能していないのかもしれません。子どもの頃に、小さな失敗体験を乗り越える経験はとても大切です。失敗しないように育てるのではなく、失敗しても大丈夫な伸び伸びとチャレンジできる環境が必要です。
失敗が許されない環境で育つと、人の失敗も許せなくなってしまいます。最初は誰でも戸惑ってしまい失敗することもあります。原因をきちんと解明したら、失敗を防ぐ方法を一緒に考えてあげるといいでしょう。
中嶋 悦子(なかしま えつこ)
1965年生。宮崎県出身。二男二女の母。大網白里市在住。エンカレッジ・ステーション(株)代表取締役社長。NPO法人民間児童館おおきなかぶ理事長。社会福祉法人ありんこ会理事長。ありんこ親子保育園園長。保育士。エッセイスト。 Tel.0475・53・3509