支えあいは、みんなの手で進めよう 通いの場 元気ステーションまさき~正気地区介護予防・生活支援サービス推進委員会~【東金市】

 10月25日(火)、東金市家徳公民館にて第2回『通いの場 元気ステーションまさき』が開催された。主催の『正気地区介護予防・生活支援サービス推進委員会』は2019年の発足。東金市東部の正気地区に関わる社会福祉協議会や区長会などの団体と、社会福祉法人などの企業が協議体をつくり活動している。会長の佐久間一夫さんは、「自らが要介護者にならないための自分に合った健康管理と、困った時はお互いさまの助け合いの仕組み作りを課題に、楽しく安心して住み続けられる正気を目指しています」と話す。7月開催の第1回では、同市家徳の『浅井病院』秀野武彦院長による『高齢者とお薬』をテーマとした座談会が開かれた。

栄養講座で試食

『食欲の秋!健康は食事から』と題した第2回には、32名が参加した。栄養講座では、社会福祉法人『ゆりの木苑』管理栄養士の大塚志穂美さんがオリーブオイルについて、効能や普段の食事への取り入れ方などを講義した。「オリーブオイルを使用することで、脳梗塞や心筋梗塞の予防も期待できます。食材に少しかけるだけで喉ごしがなめらかになり介護食にも有用です」。調理の実演は『たこ焼き器で簡単アヒージョ』。アヒージョとは、オリーブオイルとニンニクで食材を煮込むスペインの伝統料理だ。エビ、ブロッコリー、とり肉などの具材をパンにのせ試食すると、会場からは「香りが良くておいしい」「孫と一緒に作ってみたい」との声が上がった。

新聞紙の棒で元気体操

 休憩をはさみ後半は、『元気体操』。介護老人保健施設『あさいケアセンター』の理学療法士・綿貫智史さんの指導で新聞紙を丸めて作った棒を使い、肩甲骨をほぐす動きや座ったまま足の上げ下げをする運動など、全員で体を動かした。「身近にある道具でストレッチや全身運動を行い、脳の活性化や反射神経のトレーニングにつなげられるよう考えています」と、綿貫さんは説明する。その他、『東金市食生活改善協議会』が行うレシピの配布や料理教室などの活動紹介や、誤嚥性肺炎予防のために口全体や舌を動かす『お口の体操』も行われた。

 家徳公民館には毎週火曜の12時40分~13時に移動販売車がやって来る。『通いの場』はこの時間に合わせ、買った品物を冷蔵庫に預け、そのまま参加できるよう工夫されている。「今後拠点となる会場を増やし、より多くの方に参加していただきたい」と、佐久間さん。第3回は、令和5年1月31日(火)13時半~の予定。対象者は正気地区在住の70歳以上で、送迎は申込制。参加費100円。詳しくは問合せを。

 

問合せ:社会福祉法人ゆりの木苑 笠原さん・大森さん
Tel.0475・50・8111

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