今回演奏会でお送りするのは、
ワグナー作曲楽劇ニュルンベルクのマイスタージンガーより第一幕への前奏曲。
グリーク作曲ペールギュントより「第一、第二組曲」。
メンデルスゾーン作曲交響曲第5番ニ長調「宗教改革」です。
前奏曲は長大な楽劇の最初に演奏され、最後の部分は楽劇の終幕の部分にも演奏され終曲を飾る堂々とした作品です。
ペールギュントは作家イプセンが発表した戯曲に音楽を付けたもので、後に現在演奏されるような4曲づつの組曲になりました。
「朝」や「山の魔王の宮殿」は、CM等でも度々使われてとても有名です。
宗教改革は第5番となっていますが作曲されたのはかなり若い時期で、生前には出版されなかった曲です(第3番「スコットランド」が最後)。
その名の通り宗教改革200年を記念して作曲され、マルチン・ルターが作曲したと言われる「神は我が櫓」が曲の最後に登場します。
なお、曲は便宜上4つの部分(楽章)に分けられますが、作曲者が中途の拍手を嫌ったといわれ(昔は楽章ごとに拍手を送るのが普通だったようです)通奏で休みなく続く構成です。