2人用ベンチを作ろう
- 2013/3/22
- 市原版

『初めての木工』 2人用ベンチを作ろう
2月11日(祝)、三和コミュニティセンターで『初めての木工』と題して2人掛け用のベンチ作りが行われた。講師に招かれたのは木夢楽工房の木村進一さんと向後清治さんだ。
三和コミュニティセンター運営委員長の何木武雄さんは「平成23年度に市原市農業センターで三和コミュニティセンターの30周年を記念して親子で巣箱作りを企画したら大好評。今回も募集10名のところに応募が23名も。3時間という制限がある中で、思い切り体験して欲しい」と話す。
木村さんも「『初めて』とタイトルに付けたが、どれほどの経験者が集まるか未知だった。いかに木くずを出さずに大きい物を作るかが目標。のこぎりでまっすぐ木を切ることさえ本当は難しい」と少し心配顔。だが、講座が始まってその不安はすぐに消し飛んだ。参加者のうち経験者はほんの数名だが各自の気合いは充分。男女比率は4対6、ペアを作るだけで盛り上がる。ペアでやるのは相手の手元を注視し合うことでケガを防止するのが目的だ。
ベンチの大きさは長さ1メートル50センチ、幅が37センチと2人が充分に座れる大きさ。3時間の工程は次の通り。初心者の参加も考慮し木材の長さはほとんどが講師の手で事前に揃えてある。が、数本は長さの測定と切断作業が必要。2人が交互にのこぎりを使用した。のこぎりも手動と電動がある。初めて電動のスライドマルノコを使う参加者がほとんどで「よく見ると歯が大きくてこわい」、「思ったより力がいる」と控えめだったが、すぐに「慣れるとすごく気持ちがいい」と大絶賛。
次は脚部分から順に組み立て作業。電動ネジまわしのインパクトドライバーの説明を受けて開始するも、一度埋め込むとゆるくなるのでやり直しはきかない。女性は腕力が弱いのでネジに対して垂直に保ちにくく、集中力も必要。講座開始直後は冗談が飛び交っていたが、1時間ほど過ぎると皆が黙々と木材に向き合っていた。ネジを埋め込む音が段々としっかりしたものに変化していく。そして、座る部位まで組み立てて完成。最後は仕上げ。やすりの仕上げサンダを使うと一瞬のうちに平面が綺麗に、角は丸くなり歓声が上がった。
出来上がった作品を前に、「初めて会った仲間とは思えないほど楽しかった。一人では無理だった」、「綺麗にできた。屋外に置くのは勿体ないからしばらくは室内で楽しんでみる」、「講師の先生がグループを丁寧に回ってくれたから嬉しかった」など参加者も満足気の感想を漏らす。木村さんは「同じ材料を使っても、それぞれの個性が出る。機械の速さや安全性、手作業の大変さを学び、これから色んなものを作って欲しい」と話し、いくつも並んだベンチを嬉しそうに眺めた。
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