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新境地、「お笑い」の世界へ
- 2014/12/5
- シティライフ掲載記事, 市原版

白衣と額帯鏡を身に付け、医学ネタを軸にコントを展開する『イブ&クララ』。市内在住、東大医学部卒で現役耳鼻科医の『クララ』こと蔵内隆秀さん(48)が都内在住の『イブ』こと岩渕佑香(ゆうか)さん(22)と昨年12月に結成したお笑いコンビだ。同年10月から『ワタナベコメディスクール』に入学、同じ19期生の岩渕さんからネタ作りのリクエストを受けたのをきっかけにコンビを組んだ。5月からライブ出演が始まり、10月に芸能事務所『ワタナベエンターテインメント』へ所属が決まった。「評価されて嬉しい。相方を含めほとんどの仲間は事務所に所属することを目標に頑張っている。相方への責任もあるのでホッとしました」
小学校高学年の頃から友達を笑わせることが大好きだった。同スクールに入ったきっかけは、3年前、都内にある同事務所の前を偶然通りかかったこと。その時は話を聞くだけで終わったが「やってみたいな」という気持ちが再び熱い思いとなって湧いてきた。「お笑いに必要なのは記憶力と瞬発力。ウケるには掛け合いの間が大切。0.5秒遅れると笑いが消える。若い人には敵わないが、今ならまだできると思った」
趣味で周りの人を笑わせるのは、相手の言葉を拾って面白いことを言えばいい。だが、プロとしてやっていくには自分が笑いの元を作らなくてはならない。緊張もする。ネタが浮かばない、覚えられないときは辛い。診療との両立は楽ではないし苦労は多々あるが、「お笑いが好き」という強い気持ちが背中を押す。診療終了後や休みの日には、メモ帳を片手に都内のライブを見に行くなど研究は怠らない。
2003年に父親が開業していた蔵内医院を継いだ。温厚な人柄の蔵内さん、診療中は以前から患者、特に子どもには不安感を与えないよう優しく話しかけていたが、加えてはっきりとした口調で話しかけることを心がけるようになった。「医者という本業はしっかりと全うしていきます」。一方で「お笑い」という新境地に飛び込み、生活に刺激が増えた。「スクールでは最年長でしたが、年齢を超えて同じ目標を持つ仲間ができたことは貴重で楽しい経験」と話す。8月に行われた同事務所主催のライブ『NEW COMER』では2位を獲得した。見た目のインパクトは申し分ない。「おやじがバカ騒ぎしている、というだけでもキャラは成り立つ。でも、アンタッチャブルさんのようにネタで勝負できる芸人を目指したい。この歳でどこまでやれるか。チャレンジです」笑顔の奥に強い意志が感じられた。
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