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子育てに生かすフラワーアレンジメント
- 2015/7/3
- シティライフ掲載記事, 市原版

『花育』とは花を通じて子どもの潜在能力を刺激し、自主性や表現力を引き出し、心を豊かに育てる取り組み。6月16日、『楽々子育て講座』が辰巳公民館主催で開かれた。講師は花育士とフラワーライフセラピストの資格を持つ河島美佐子さん(53)。老人ホームや古民家で教室を開く体験から「生花が人に与える力は計り知れない。形が丸ければ穏やか、直線なら上向きな気持ちになるなど多様な形、色や香りが心に影響を与えます」とゆったりとした口調で花の魅力を語った。
「子どもの脳は生まれてから3・4歳まで著しく発達します。人工的なおもちゃではなく、自然に触れ五感を刺激してください。小学校3年生ぐらいまでは自分の気持ちを言葉で伝えるのが難しいのでフラワーアレンジメントの作品に表現されたものでコミュニケーションがとれます」とのこと。花を育てるのではなく花で育てる花育。普段から季節の行事などに合わせ暮らしのなかに花を飾ることを取り入れると、応用力や集中力があり表現力が豊かな子どもに育つという。
「今日の主人公は子ども。親の感覚を押し付けず、好きなように作らせて。上手に出来なくても母親が認めてあげることが第一歩。親子で心安らぐ時間を過ごしてください」とスタートしたのは、牛乳パックの下側3分の1を使用した器作り。参加者は両面テープを使いリボン、絹や麻のヒモ、モールや小枝で飾りをつける。完成したら器より1・5倍ほどの高さにしたオアシスに水をたっぷり吸わせセット。「植物の切り口とオアシスが密着し吸水するので、挿しなおす場合は新たな場所に入れて」というのが注意点。オアシス使用後は水を絞り可燃ゴミとして捨てる。
「父の日が近いので男性が好むコントラストの効いたスポーティな色の組み合わせを選びました」という花材の色はオレンジ色のスプレーバラと濃い紫色のスターチス。「オレンジ色は梅雨や夏バテのときの食欲増進に効果的、濃い紫色は自分の内面の変化を確認するときに使います」。他に観葉植物のドラセナの葉を葉脈に沿って手でしごきしなやかに。縦や横に曲げフラワーテープで固定して利用。淡いグリーンから濃い赤へと色が変化する実がつくヒペリカムも使った。「枝は水の中で切ると長持ちします」
「感じたままを生けて」との言葉に母親たちは自作の器に楽しそうに花を挿す。ハサミの使い方を覚えたばかりの2歳児は紙や葉っぱを切ることに夢中。河島さんは「オアシスを手で握ってボロボロにする子どももいる。手の感触を楽しむ遊びを十分したあと自分の感性を自由に出せるようになります」と微笑んで見守る。「できた作品は枯れるまで観察してほしい。植物や動物など生き物に触れることで自分も親も生きている大切な存在だと気付くようになります」と話した。
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