- Home
- シティライフ掲載記事, 市原版
- こでまりの夢
こでまりの夢
- 2015/10/23
- シティライフ掲載記事, 市原版
- こでまりの夢

「おかたづけの意味」 中嶋悦子
最近、子どもがおかたづけをしないというママからの相談がありました。そう言えば、私が子どもの頃は、あまり「おかたづけをしなさい」と言われたことがなかったな…。そう、おもちゃが家になかったんです。家には、お人形が一体あっただけでした。遊びと言えば、もっぱら外遊び。公園で鬼ごっこや草すべりなどをして遊んでいました。おままごとも、広場の隅に生えている草花や木切れを使っていました。おもちゃはなかったけれど、工夫しながら夢中で遊んでいました。
今はおもちゃが家にいっぱいありますね。部屋中に物が溢れています。これでは常に、「おかたづけをしなさい」と言わなければなりません。でも、ちょっと待って。ママたちは『おかたづけ』の意味を整理整頓だと思っていませんか?幼児にとって、おかたづけとは「もう終わりだよ」という意味なんですよ。次の行動をするためにおもちゃを仕舞うことが『おかたづけ』なんです。整理整頓させたいのであれば、おもちゃはなるべく少なくすることです。集中して遊ばせたいのであればなおさらです。おかたづけで遊びを終わらせてから、次の行動を促すこと。物事の区切りを教えるのです。上手く終わらせることを教えることは、メリハリのある生活力を身につけさせることだと思います。
終わりを意識して区切りをつけることは、大人になっても必要なことですね。
中嶋 悦子(なかしま えつこ)
1965年生まれ。宮崎県出身。二男二女の母。大網白里市在住。エンカレッジ・ステーション(株)代表取締役社長。NPO法人民間児童館おおきなかぶ理事長。ありんこ親子保育園理事長。エッセイスト。
http://www.en-sta.jp
連絡先 TEL.0475-53-3509
Warning: Attempt to read property "show_author" on bool in /home/clshop/cl-shop.com/public_html/wp-content/themes/opinion_190122/single.php on line 84