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私たちの気持ちはひとつ 第21回 東関東マーチングコンテスト3連覇
- 2016/1/8
- シティライフ掲載記事, 市原版

国分寺台西中吹奏楽部
「ウィ・アー・ワン~国西ファミリー~」。心をひとつに頑張ろう!そんな思いを込めて、3年生が引退する前の56名で考えた旗印だ。昨秋、行われた第21回東関東マーチングコンテストで金賞を受賞、3連覇を果たした国分寺台西中学校吹奏楽部。演奏したのは中国を舞台にした戯曲『トゥーランドット』。美しいが冷淡なトゥーランドット姫は謎かけに答えられなかった求婚者を次々と処刑していく。やがて1人の王子と出会い結婚。群衆の前で皇帝万歳を歌い上げ、華々しく幕を閉じる。物語を体得し感情を込めた演奏をするために、昨春、校内定期演奏会では生徒たち自身の手で独自のシナリオを書き、演奏班と演技班に分かれて劇を披露した。
フォーメーションを組み、移動しながら楽器を吹くマーチングの難しいところは、立ち位置によりテンポや強弱など音の聞こえ方が変わってくること。綿密に計算された25のフォーメーションを成功させるには全員がよく音を聞き、呼吸をひとつに合わせることが不可欠。腹筋を鍛えることはもちろん、ふくらはぎを鍛えるためにつま先立ちで楽器を吹くなど、パートごとに生徒たち自身で考えた筋トレにも励んだ。お盆以外は毎日練習。朝の9時から夜の9時まで練習を行ったことも。時間的にも体力的にもきつい練習内容。だが、生徒たちに疲れた様子は見られない。自主的に、前向きに、感動を与える音楽を作るために楽しんでトレーニングを行っているからだ。「自発的に頑張ろうという思いがないといい音楽は生まれない。生徒たちの成長をすごく感じますね」と副顧問の石橋典子教諭。
入部したての1年生は楽譜の読めない人も多い。先輩の厳しくも丁寧な指導により技術を磨いていく。だからこそ、金賞を獲得したとき「3年生に恩返しができたと思った」と2年生、新部長の星野杏璃沙さんをはじめ新副部長の2人は口を揃える。
「マーチングはお互いに声を掛け合い、気持ちがひとつにならないと難しい団体演技。信頼関係を築き、意見を活発に交換し合えるような仲間作りを目指しています」と顧問の野口敬史教諭。
一人ひとりが主役となり、生き生きとした表情で演奏する国分寺台西中のマーチングは、来期も頂上を目指す。
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