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一人じゃない 差し伸べてくれる手は、そこにあるよ
- 2016/2/26
- シティライフ掲載記事, 市原版

昨年、袖ケ浦市民会館で開催されたのは『わが子の就職に悩みを抱えている保護者のための相談会』。主催のちば南部地域若者サポートステーション相談員の井出洋さんは、「現在、全国でニートは約80万人、年齢を問わずに家から少ししか出ない人も含めた引きこもりの数は300万人いるという統計があります。一度引きこもってしまうと、初めの一歩を踏み出すのに勇気がいります。しかし、時間がかかっても人は必ず成長します。自分で自分を見捨ててはいけません」と訴える。
サポートステーション(愛称=サポステ)は厚生労働省認定事業で全国に160、県内に8施設ある。15歳から39歳までの働くことに悩みを抱える若者に対して、専門的な相談やコミュニケーション訓練などによるステップアップを図るサポート施設。登録から半年を目処に卒業(=就職)を目指し、履歴書の指導や面接の練習もサポートしてくれる。「とはいえ、人それぞれなので1年以上かかる方もいます。初めは親御さんのみが見えることもあります。親の孤独感を解消し、年齢がさらに上の方や精神的な問題を抱えている場合には他の施設をご紹介することもできます」と井出さんは続ける。
同施設を利用し、現在は再就職をした卒業生のKさんは、「私は仕事の圧力をきっかけに退職後、6年間実家に引きこもっていました。38歳を迎えると同時に危機感を覚え、サポステに行きました。当時感じた、緊張と安心を今でもよく覚えています」と体験談を話す。初めは、なるべく人と関わらないようにしていたが、慣れて行くうちに『発声と朗読』など大勢と交わりながらのグループワークに参加。次第に、『グループで何かをする達成感』や『声を出すことの気持ちよさ』を得ていく。
「決してすぐに状況はよくなりません。でも、お子さんの様子が変わり始めた時は、温かく見守ってあげてください」と語った。
問合せ ちば南部地域若者サポートステーション
TEL 0438・23・3711
木更津市富士見1‐1‐1
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