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悩みを相談できる場所は、いつだって身近にある
- 2016/12/2
- シティライフ掲載記事, 市原版

9月24日(土)に市原市市民会館で71名の参加をうけ開催されたのは、市原市精神障害者家族会こすもす会主催による『精神障害者 親亡き後・自立プラン』講演会。講師の佐倉市精神障害者家族会かぶらぎ会会長である大賀四郎さんは、「私の息子は1人が統合失調症で、もう1人は17年間引きこもりでした。親は、親亡き後の子どもの生活を心配しますが、自分の将来を見通せない子どもは親以上に不安を感じています」と自身の体験談を交えて話す。
精神疾患の患者は国民の40人に1人が通院していて、誰もが罹りうる病である。病名や症状は各個人で異なるが、親が生前に知識を持てば色々と検討しておくことはできる。「住まいはグループホームやアパート、もしくは自宅なのか。自宅の場合は制約がないメリットの代わりに体調不良になった時、どう対処するのか。また、重要なのは生活資金です」と大賀さんの言葉に、常に身近に感じている悩みだからか受講者は資料に細かくメモを取る。
成年後見人制度や訪問看護など生活支援の利用方法、医療支援にかかる費用の細かい説明や千葉県心身障害者扶養年金の存在などなかなか知ることのできない情報に素直に驚きの声が上がる。
「症状の程度にもよるので一概には言えませんが、意外と心配しているよりも子どもたちはしっかりと生きていきます。家族会が行うべきことはもっと多くの人に会の存在を知ってもらい、医療を含めて情報提供をし、家族が力を合わせていくことだと思います」と大賀さんは声に力を込めた。
問合せ こすもす会
TEL 0436・25・5258