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能楽体験 世界に誇ってね
- 2017/7/7
- シティライフ掲載記事, 市原版

芸術祭会場の旧白鳥小学校で能面などを展示した市原市謡曲連合会(会長山崎重勝さん)。5月10日、旧里見小学校体育館で『能楽体験教室』を開いた。午前と午後の部の参加者は合わせて300人ほど。午前の部では県無形文化財の古武道『立身流』の演武も行われた。
東海小、戸田小の児童約100人も参加したのは午後の部。県能楽普及委員会の大村欣一さんが「オペラやミュージカルと同じ総合芸術」と能楽の成り立ちや物語などを説明。参加者は『高砂』の謡いを習い、重要無形文化財総合指定保持者の観世流能楽師の松木千俊さんによる仕舞を鑑賞した。
休憩後は「日本の素晴らしい芸術を外国人にも教えてほしい」と松木さんが再び登場。般若の面を見せ、表情について聞くと子どもたちは「怒っている」、「悲しそう」、「笑っている」と元気な声で答えていた。鬘や衣装を触らせてもらったあと、着装実演を間近で見学。白装束の能楽師佐川勝貴さんが小袖や小面を着け、天女姿になると拍手が起きた。
佐川さんの典雅な『羽衣』の舞を鑑賞して終了。子どもたちは「高砂を覚えて祖父母に聴かせたい」、「踊ると男か女かわからなかった」、一般参加者は「気軽に楽しめたので子どもに見せたかった」などと話し、能楽を身近に感じた様子だった。