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『更級日記』千年紀に愛を込めて
- 2018/4/13
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市原市更級にギャラリーを持つ『和更堂』の相川浩さん(70)は、『更級日記』が千年紀を迎えるにあたり、2011年よりキャラクター『更ちゃん』と共に美術や工芸、哲学からの表現で親しんでもらおうと日々考案中だ。
『更級日記』は菅原孝標女によって書かれた文学で、平安時代末期の一貴族女性の人生を語ったものである。1020年9月に少女時代を4年間過ごした市原からの帰京で日記はスタートし、都までの旅の記録や都の生活、夫病死後の晩年など約40年が綴られている。「作者の生誕千年紀は過ぎましたが、『更級日記』がスタートした1020年で考えると、来る2020年は丁度千年にあたります。文学的側面から考察する学者さんは多いが、発祥の地である市原市からは別の角度で海外に発信できたら素敵ですね」と、相川さんは熱く語る。
すでにキャラクター『更ちゃん』の商標登録は済ませ、市原市に所属する美術・工芸作家とは『更級日記』をモチーフにした美術・工芸展も行っている。 『更級日記』かるたや観光ガイドブックは日本語だけでなく英語版も作成中だ。「2020年は東京オリンピックの年。大勢の外国人が千葉県内も訪れますので、市原市に観光誘致するためにも、この千年紀を一緒に発信する仲間を募集中です」と訴えた。
4月6日から5月30日まで、ギャラリー和更堂で『更級日記千年紀の会 作品並びに準備展』を開催する。古墳や地層に加えて市原市を熱くする題材活用に、相川さんと更級日記千年紀を盛り上げてみてはいかが?
問合せ 相川さん
TEL 090・1616・1375