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遊びを通して、好奇心を増やしていこう
- 2018/5/25
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4月28日(土)、市原市卯の起公園(市原緑地公園北口入口)で開催された『第30回キッズフェスタin市原』。自然の中で親子が共に活動でき、世代間交流活動を通じて心身ともに健やかで逞しい青少年の育成を図ることを目的に行われ、毎年多くの人が訪れる。
主催のキッズフェスタin市原実行委員会は、市原市子ども会育成会連絡協議会・市原市相談員連絡協議会・市原市青少年補導員連絡協議会・市原市少年野球協会・市原市少年ソフトボール連盟・ボーイスカウト市原地区連絡協議会・ガールスカウト市原市連絡会で構成されている。
実行委員長の安藤孔三さんは、「市原警察署や市原市消防局、実行委員会のみなさん、公園の管理事務所の方々の協力によって、子ども達のために今年も開催できました。後々、ストリートダンス団体などを集めてコンテストができるようになったら、もっと面白いですね」と話した。
会場では様々な体験イベントが催されていたが、最も行列が途切れなかったのは『モンキーブリッジ』。2m半ほどの高さでできたロープの橋は、当日朝1時間ほどで作ったもの。ボーイスカウトの坂本隆志さんは、「ロープの結び方だけでも数種類あります。この技術を知っていることで、災害時に人を救助する場合に役立ったりします。今まで受け継いできたものを、遊びを通して若い人にも伝えていきたいです」と語った。市内在住の5歳男児は高さに臆することなく、しっかりとした足取りで渡りきり母親とともに笑顔を見せた。
また、『地震体験車―起震車』への乗車も貴重な体験である。大人と子どもに震災の時、咄嗟に行動することがいかに困難かを学んでもらう場所だ。「起震車は、各地で発生した地震や最大震度7の地震体験ができ、防災意識の普及啓発のため、訓練やイベントの際に市民の皆様に体験していただいています。地震体験を通じて、市民の方々の防災意識を高められたら」と説明するのは、五井消防署の鴇田健太郎さん。子ども達は揺れる車に面白がってしまうことが多いというものの、知識として防災を頭の片隅に入れておけるだろう。
他にも、9つの的に向けて8mほど離れた場所から野球のボールを当てる『ストラックアウト』、『パン食い競争』なども大人気だった。「パン食い競争は毎年の目玉。3歳の娘はチョコ味を狙ってとれなかったけど競争だから仕方ない!これもまた勉強ですね」と参加者の声。幼児から小学生の高学年、そして大人までが分け隔てなく楽しめるからこそ、昔から受け継がれている理由ではないだろうか。来年もまた、必ず大人と子どもを楽しませてくれることだろう。