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犬じゃなくて猫で!『南総里見八猫伝』&猫アート作品が大集合
- 2018/10/26
- シティライフ掲載記事, 市原版

金谷美術館(富津市)
フェリー乗り場がある南房総の入口、富津市にある金谷美術館で、12月24日(月)まで『金谷美術館流 南総里見八猫伝』が開催されている。同展示は江戸時代後期の劇作家、滝沢馬琴が南房総を舞台にして書いた一大スペクタクル怪奇小説『南総里見八犬伝』に登場する犬を猫に置き換えて、絵画やテラコッタ作品で表現した企画。
ふてぶてしい顔の猫『カオデカクン』が人気の美術家・彫刻家、エサシトモコさんは、歌舞伎や仏像、干支などのコスプレ猫を制作しているが、今回は『八猫伝』を発表。館内3つの会場の中央で展示。
同時開催で右手の会場では、匝瑳市にある猫の美術館として有名な松山庭園美術館のコノキ・ミクオさんと、彼同様に猫を愛するアーティスト5名の絵画作品を展示。左奥に位置する会場には、『マオ猫』で有名な南房総出身で在住の美術家・イラストレーター・絵本作家の山口マオさんの作品が展示されている。
館内に入り会場入口で出迎えてくれるのは、エサシトモコさん作の藤娘ならぬデカデカクン藤娘。まずはエサシさんの会場へ。ズラリ並んだ八猫は思わず見入ってしまうような不思議な妖しさを湛えている。同館学芸員の芝田さんが「見所は犬を猫で表現した、ひねりがあるところ。猫好きだけでなく楽しめる企画だと思います」と言うのが頷ける。また、肉筆画バージョン猫役者絵もあり、彫刻がメインなエサシさん故、絵画作品は非常にレアでファンにとっても必見モノ。他、やはり無類の猫好きで知られる江戸時代末期の浮世絵師、歌川国芳の八犬伝関連の作品や月岡芳年らの作品も展示され見応え十分。会場中央には塗り絵コーナーもあり、塗り絵を楽しむ家族連れの姿も見られた。
続いて、毎年春に『猫ねこ展覧会』を開催する猫作家にとって聖地であり、国内外から猫好きが訪れる松山庭園美術館出品の会場へ。アトリエを松山庭園美術館として公開しているコノキ・ミクオさんは具象や抽象、平面や立体などジャンルにとらわれない生命賛歌を歌い上げる美術家。文部科学大臣賞はじめ多くの受賞歴がある。今回は初公開の作品も展示。
そして、その美術館で来館者から人気が高い5名が出品。会場では油彩あり水墨画やミクストメディア(2種以上の素材・技法の組み合わせにより構成されたアート作品)ありと、様々なジャンルで描かれた猫たちが存在をアピールし輝きを放っている。特に注目したのは、子どもの頃から「天才少年」と呼ばれた19歳の加悦雅乃さんの作品。独自の世界観で猫を表現している。
猫に癒され、感性を刺激されて
続いて、毎年春に『猫ねこ展覧会』を開催する猫作家にとって聖地であり、国内外から猫好きが訪れる松山庭園美術館出品の会場へ。アトリエを松山庭園美術館として公開しているコノキ・ミクオさんは具象や抽象、平面や立体などジャンルにとらわれない生命賛歌を歌い上げる美術家。文部科学大臣賞はじめ多くの受賞歴がある。今回は初公開の作品も展示。
そして、その美術館で来館者から人気が高い5名が出品。会場では油彩あり水墨画やミクストメディア(2種以上の素材・技法の組み合わせにより構成されたアート作品)ありと、様々なジャンルで描かれた猫たちが存在をアピールし輝きを放っている。特に注目したのは、子どもの頃から「天才少年」と呼ばれた19歳の加悦雅乃さんの作品。独自の世界観で猫を表現している。
山口マオさんの会場入口前には、今年、発売された絵本『ねこでんしゃ』の原画が展示してある。会場に入ると、マオワールド炸裂!存分にマオ猫の魅力に浸りきれる。シュールで奇想天外なキャラクター、マオ猫が誕生した初期の作品から現在に至るまでの作品を展示。
今までにない企画」、「子どもも楽しめる」、「癒された」等、来館者から大好評の展覧会。南総里見八犬伝を題材にした作品は、歌舞伎や映画、テレビドラマ、マンガやゲームと幅広いジャンルに渡っており、その人気の高さがうかがい知れる。会場でも還暦前後の男性から「子どもの頃にテレビで観た人形劇を思い出し懐かしかった」と感想が聞かれた。
ミュージアムショップでは、前出のエサシトモコさん作の塗り絵セットをはじめ立体作品、山口マオさん作のボックスマッチや一筆箋、ポストカード等のグッズを販売。ガラス張りの陽光差し込むカフェコーナーもあるので、一息ついてのんびり鑑賞できる。
会期中、今回の企画展に合わせて誕生した8匹の猫キャラたちが美術館の近隣施設に隠れているのを探し出し、キーワードを揃えると記念品がプレゼントされるイベント『金谷の町の8匹の猫を探せ!』を開催。※記念品がなくなり次第終了。参加用紙は美術館で配布。裏面が町のイラスト散歩マップになっており、ぶらぶら歩きのお供に最適。
美術館周辺には、バウムクーヘンで有名な見波亭やオーシャンビューのレストランや特産品が勢揃いしたザ・フィッシュ、ロープウェーで行く眺望抜群の鋸山など、コンパクトなエリアにお楽しみスポット満載。是非、秋の行楽シーズン、少し足をのばしてみては。
問合せ 金谷美術館
TEL 0439・69・8111
富津市金谷2146・1
開館時間10~17時(入館16時30分まで)休館日(火)・(水)
観覧料 一般800円、中高生500円、小学生以下無料、障害者手帳をお持ちの方無料、
団体20名以上1割引き