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ハーブ王子のしあわせ健康レシピ
- 2020/1/30
- シティライフ掲載記事, 市原版
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もう一度冬のEnglish gardenが見たくなり、去年と同じ様に冬休みを利用し、再びEnglandを訪ねました。Amsterdam経由でEngland北部のLeedsに飛び、車で20分程の街Harrogate近郊にあるRHS(The Royal Horticultural Society)公認のHarlow Carr Garden、そこで3日間滞在したあと列車で3時間ほど揺られて南に向かい、今度はLondon郊外にあるKew Gardenの2つを見学して来ました。
両ガーデンともに長い歴史があり、特にKew Gardenは設立が1759年とほぼ300年の歴史があります。寒い冬にも関わらず大勢の人々が見学に訪れ、まだ花も咲いていない庭を熱心に見入っています。イギリス人のガーデンに対する愛情、情熱が伝わって来るのが分かります。
冬のガーデンには不思議な魅力があります。本来は、誰もが春や夏に庭一杯に咲き乱れた色とりどりの花や葉を想像し、見たいと思うでしょう。どんよりとした灰色の空の下、花もないガーデンなど決して見たいとは思わないかも知れません。
しかし花のない冬だからこそ出来る表現があり、庭という1つの空間を何も無いところから自分の思い描いた様に作り出して行く楽しみがあるのではないでしょうか? 葉の色も植物の種類によってグラデーションを醸し出すことが出来ます。枯れて茶色くなってしまった茎でさえも、その存在を活かす事によって十分に庭のハーモニーの中に溶け込ませる事が出来ます。雪に覆われた庭は息を呑むほど美しいはずです。
今回の旅で学んだ事は、枯れてしまった花でも直ぐには切り戻しはせず、冬の季節でもドライフラワーのように花を楽しめると言う事。切り戻しをしないとそこに養分が取られてしまうかも知れませんが、自然の中ではそれは花自身が行っているのです。枯れた花々を眺めながら、やがて来る春に咲く色とりどりの花を想像するのも悪くはないのではないでしょうか?
長谷川良二
市原市在住。ハーブコーディネーター、ガーデニングコーディネーター、歯科医師。公民館でのハーブの指導や、料理教室を開催しながら自然栽培で野菜を育て、養鶏、養蜂にもトライ中。