五七五に人生乗せる
- 2014/6/13
- 外房版

『砂時計色とりどりの時刻む』大網白里市、中部コミュニティセンターで活動している『暖流川柳会』の会員、阿川明美さんが詠んだ句だ。「十七音で世界一短い小説を作るのが川柳です。今日の自分をつくりあげてきた様々な知識と体験から自分だけの表現を生み出す。1人の人間の歴史とも言えますね」と話すのは講師の安延春彦さん(74)。朝日新聞全国版の『朝日川柳』では7年間で240回の入選、千葉版でも入選多数で年間表彰受賞。また本紙外房版の『お好きに川柳』では80回連続入選歴を持つ。
常に笑いのある明るい雰囲気の同会会員は60歳から80歳までの16名。毎月2つのお題について句を提出し、翌月、匿名で並べた句をみんなで解読、会員それぞれが点数をつける。さらに安延さんが添削、加点し、特選や秀逸を選び表彰する。川柳についてだけではなく、知識を広げるために、昔流行った歌から各国の社会情勢まで話題を広げて勉強していくのが同川柳会の特徴だ。
「何事もしっかりと観察し、掘り下げるように考察して真実を捉え、ユーモアのスパイスを効かせること。続けていると興味や発見が増え、人生が面白くなります」と安延さん。「先生は頭脳明晰で博識。評やお話がとても面白いです。毎回刺激があって飽きないですね」とある女性会員は目を輝かせた。
4年前に入会した男性は「エッセイを書いているが、川柳は全く違う。初めはいい句が作れなかったが、最近では地方の新聞社で入選するほどになった」と手応えを感じているようだ。活動は毎月第2・4火曜の13時半から15時半まで。また、同曜日の9時半から12時までは東金市の中央公民館で『ときがね川柳会』開講。会費は両会とも月1000円。
問合せ 安延さん
TEL090・4957・5595
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