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お灸と祈祷で夏バテ封じ
- 2014/9/12
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7月29日に茂原市の藻原寺(日蓮宗)で年に一度の『焙烙灸祈祷会』が行われた。焙烙と呼ばれる平たい素焼きの土鍋にもぐさを乗せ、火をつける。それを頭のツボの上に乗せることで、頭頂部に与えた温熱刺激が尾てい骨にまで伝わり、食欲増進、ひいては夏バテ防止、年中無病に効くといわれている。最も暑い7月の土用の丑の日に日本全国各地の寺で行われることが多い。祈祷会では灸にお経の力を加えることで更なる効果が期待できるという。
1回の祈祷は約10名ずつで20分ほど。上人をはじめ6、7名の僧侶が声を揃えて唱えるお経は迫力満点だ。お経と和太鼓の音に合わせ、祈祷の中心となる導師が火打石を、3、4名の白い袈裟をまとった修法師が木剣と数珠を合わせ持ち、悪い流れを断ち切るべく気迫のこもったお経と木剣で九字を切る。九字切りは、呪力があるとされる九つの字で邪気を払う護身法。後半は参列者も加わり「南無妙法蓮華経」を唱えた。祈祷後は檀家が用意した赤飯と梅ジュースがふるまわれた。
友人と共に訪れていた88歳の女性は「5、6年前から続けて来ています。気持ちがいいし、冬でも風邪をひかなくなった」と話した。
身体の芯をジワリと温める昔からの健康法、来夏にでもお試しあれ。
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