さぁ、鳴子のリズムに乗って燃え尽きろ!

よさこい鳴子踊りチーム『夢人~むじん~』

茂原市立東部小学校で毎週日曜日、午後6時から活動しているのは『よさこい鳴子踊りチーム、夢人』。今年で結成8年目を迎え、踊り子13名とスタッフ6名で練習を続けている。代表の丸葉子(まるようこ)さんは、「チームのコンセプトは夢と笑顔です。チーム名の意味は、夢を持ったメンバーが、周りの人たちに夢を魅(み)ていただきたいという気持ちを込めてつけました。ここの踊り子は5歳から40代半ばの方まで色んな年齢層がいます。若い人がやるという印象を持たれがちですが、経験に関わらず老若男女どなたでもメンバー募集中です」と話す。大きなルールは3つあり、踊る時に鳴子を持っていること、よさこい節が曲に組み込まれていること、1曲を4分半で踊りきることである。「鳴子を鳴らすのはコツがあって、初めてだと肘を曲げてしまいがち。手首の使い方がとても大切です」と丸さんが言うと、体育館の真ん中でメンバーたちが鳴子の練習を始める。パチン、パチンと小気味よく音が響く。準備体操をしてから鳴子の基礎練習をし、そのあと曲に合わせて踊ると約2時間が経っていた。
祭りの際、観客も一緒に踊れる『乱舞曲』に、夢人のオリジナル曲を含めるとレパートリーは全13曲。乱舞曲は、小学校の運動会で踊るところもあり、比較的簡単になじめるとか。「夏のイベントでは暑さが辛い時もありますが、踊り終えた時の達成感が気持ちよくてやめられないです」とメンバーの声。2013年には厳正なビデオ審査を経て、茂原七夕まつり『よさこい夏の陣』に出場。「一番の思い出!」だと声を揃える。他にも、地域の盆踊りなどの催し事や、千葉県内外のよさこいイベントに出演してきた。千葉県では年間通してよさこい鳴子踊りのイベントがあり、なんと元旦には海岸でご来光とともに踊ったこともある。
ここまで来るのに、長い時間はかかった。振付を担当している大谷実穂(おおたにみほ)さんは、「みんなが楽しめるように踊りたいです」と話し、3年前にプロの振付け師に依頼するようになるまで、ずっと自身で頭を絞っていた。毎年衣装を新調しているチームもある『よさこい界』だが、同チームは現衣装で3着目。「家族で参加してくれている方もいるので、衣装代が膨大になってしまうため家計の負担にはならないように考えています」と丸さんは言うが、同じ衣装だからこそ、とっても愛着が湧くだろう。中学2年生の娘と共に入会している母親は、「大人しくて、人前に出るのが苦手だった子が、ここで踊るようになってから明るくなりました。親子の会話も増えて嬉しいですし、私自身も何歳までできるか挑戦です」と明るく笑った。家族や同僚、友達の繋がりから発展してきた同チームは、スタッフを含めて温かい空気がある。3歳と5歳の子どもには、祖母が手縫いで衣装を作った。ビデオや写真撮影も、初めはメンバーの父親が子どもの記録を残そうと始めたことだったが、今ではメンバーのかけがえのないものに。そんなアットホームな環境を、副代表の関野佑一さんは「青春!」と表現。学生時代に戻ったかのような錯覚に陥るほど、みんなで一丸となって熱くなり、一緒に笑う。
サポート役である最年長の女性(67)は、「座って見ながら、身体でリズムをとることがあります。楽しそうに踊っているのを見ると、若いエキスを吸えるので快適です」と話す。また、「踊ってみると奥が深いんでしょうね。サポートで色んな場所に一緒に行けるのも楽しみです。美味しいものを食べたり、ね」と豪快に笑う男性は、「踊りより大切なのは、言葉遣いや態度などのマナーを学ぶこと。後々役に立つ、学校では教えてもらえないことを吸収してほしいです」と続けた。
丸さんも、「自分には無理だと決めつけず、百聞は一見に如かず。月1で体験会も行っていますので、ぜひ一度遊びにいらしてください。練習日や時間に変更が生じる場合もありますので、直接お問い合わせください。お待ちしています」と明るく話した。あなたも青春、取り戻せるかも!?

問合せ 丸さん
TEL 090-4742-5293
E-mail maruko.mujin-4351@docomo.ne.jp


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