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今年度は、多彩に70講座 進化する「キュステ」のカルチャースクール【勝浦市】
- 2019/12/31
- シティライフ掲載記事, 外房版
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メダカの学校、ジビエ生ハム講座、はじめての映画づくり特別教室、ラテアート講座、グリーンスムージー講座…。どれも、勝浦市芸術文化交流センター「キュステ」で今年度新設されたカルチャースクールだ。その数28。恒例となったものなどをあわせると年間70もの講座が企画されている。キャッチコピーは『あなたの大好きが、きっと見つかる』。
通常、カルチャースクールといえば、陶芸や絵画、体操教室やマジック講座などが一般的。2014年12月に開館したキュステも、2016年度の講座は市民会館時代から引き継いだパン作りや生け花、エクササイズなど9つのみだったが、翌2017年度には3倍近い26講座、2018年度は44講座と飛躍的に充実させてきている。
2018年度からカルチャースクールの担当となった芸術文化振興係・主事の吉野匡貴さんは語る。「高齢の方が楽しむもの、若い世代向け、そして、親子孫一緒のシーズニングイベントなど、老若男女に向けた企画を用意しています。高齢化社会が進み、また、人間関係が希薄になっていく中で、カルチャースクールを通じて新しいグループができればいいなと。我々はそのためのお膳立てをしたいと思っています」
吉野さんの以前の職場は千葉県警察。マクロな仕事から一転して、地域に貢献したいと勝浦市役所へ。同時にキュステに配属となった。落語やカラオケの講座には自らも参加し、発表会では司会進行を担当。「落語は5回の教室で参加者が仲良くなって、サークルへと発展しました。そして私もメンバーに」と笑う吉野さんは、「新たなコミュニティ創出」の流れを今後も作っていきたいと言う。
新講座立案のためには常にアンテナを張っている必要があり、テレビのバラエティ番組等で流行をリサーチしたり、周辺のワークショップに足を運んで人脈を横に広げたり。さらには地元のお母さんたち、講師の人たちからニーズを集めたり。「毎年同じことをやってもつまらないし、前回人気だった講座がまた人気を集めるとも限らない。恒例のものプラス目新しいものを」
例えば、『メダカの学校』は、「メダカのある生活」と銘打って、品種改良の歴史が浅いメダカの種類や飼い方を学ぶ旬の講座(帰りにはメダカのプレゼントあり)。また、「自分の時は既製品のバッグだったので子どもには手作りを持たせたい」という母親の声に応えて、『入学式・パッチワーク教室』『入学式・ネームスタンプ教室』を計画中だ。
そして、こうした新講座発掘への努力が実を結ぶ形で今年2月に予定されているのが『ジビエ生ハム講座』。猟友会に所属している娘が射止めた猪肉で母親が生ハム作りを教えるというもので、母親側から「元気な時に伝統製法をみんなに伝えたい」と自ら講師を名乗り出てきてくれたという。
カルチャースクールはいずれも受講料無料で材料費のみ。なお、キュステでは、スマホアプリLINEを活用、『友だち追加』するとカルチャースクールのお知らせが届くLINEアカウントを運用している。
問合せ:キュステ
TEL.0470・73・1001