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こでまりの夢 ~否定語よりも行動で~
- 2020/9/17
- シティライフ掲載記事, 外房版
- こでまりの夢

先日のこと。いつものようにパソコンデスクにコーヒーカップを置きました。その時、フッと『こぼしそうだな…』と思ったんです。その後、席を立って戻ってきた早々、案の定コーヒーカップを倒してしまいました。「予感が当たった…」と思ったのですが、これって、はじめに『こぼしそう』と考えた私の脳がそうさせた、ということなんですね。
よくやってはいけないことを親が子どもに教えるとき、「○○はしちゃダメよ!」と言いがちです。だけど子どもって、ダメと言われたことをやりますよね。何度も言われているのに、やっちゃいます。これって、冒頭でお話した脳の特徴なんですって。例えば、「ケンカしちゃダメよ!」と言われると、「ケンカ」という言葉が脳にインプットされます。すると、なぜかケンカをしてしまう。他にも、「忘れ物をしないで」と言われているのに忘れ物をする。「遅刻するな!」と言われているのに遅刻をする、などです。
否定語は、子育てのマイナスになる確率が高いと言われています。人として守らなければならないことを教えるときには、否定語や理屈で教えるのではなく、親がお手本を示しながら自ら行動することが大切です。子どもの心に届けるためには、なるべく未来志向で、肯定語や認める言葉を使うように心がけましょう。
中嶋 悦子(なかしま えつこ)
1965年生。宮崎県出身。二男二女の母。大網白里市在住。エンカレッジ・ステーション(株)代表取締役社長。NPO法人民間児童館おおきなかぶ理事長。社会福祉法人ありんこ会理事長。ありんこ親子保育園園長。保育士。エッセイスト。 TEL.0475-53-3509