仲間がいれば笑顔になれる
- 2014/5/16
- 市原版
毎月第2・3土曜の10時から12時半まで、八幡公民館で中途失聴・難聴者コミュニティーサークル『つくしの会』が活動を行っている。周囲の人とコミュニケーションをとるのが難しい、電車の車内放送が聞き取りにくいなど日常生活の悩みを互いに分かち合えればと3年半前に発足した。
メンバーは5名の健聴者を含む40代から70代の男女16名。難聴者は補聴器や人工内耳を装着しており全く聞こえない人はいない。第2土曜は情報交換や各自の近況報告と手話の勉強会を行っている。メンバーが話した内容は市原市から派遣された要約筆記者がOHP(オーバー・ヘッド・プロジェクター)でスクリーンに書き出すので、全員がリアルタイムで話の内容を理解することができる。第3土曜は手話講習が中心で、聞こえる会員がホワイトボードを用いて要約筆記者の代わりを担っている。
映画館の字幕有無の情報から家族の話まで手話を交えながら楽しそうに会話する皆さん。認定補聴器技能者の資格を持つ会員からは補聴器についてのアドバイスを聞くことができる。花見やハイキングなどのイベントを行うことも。
「聴力障がいは目に見えない。話すことはできるのに話しかけられても気がつかず、誤解が生じやすい。難聴者イコール手話というイメージがあるが、中途失聴者のほとんどは手話が理解できないので筆談がありがたいです」と事務局の男性は話す。「メンバーからのアドバイスを頼りに人工内耳の手術に踏み切ってよかったです」との声も。温かい雰囲気の同サークル、仲間になれば笑顔も増えるのでは。難聴会員募集中。見学OK。年会費は1800円。
問合せ つくしの会事務局
TEL 0436・62・5221
E-mail k-ten@icntv.ne.jp