自分だけのハンコ、作ってみない?
- 2014/7/4
- 市原版
『版画教室 蔵書印を作る』4回シリーズが戸田コミュニティセンターで行われた。第1回目の6月12日は消しゴム印作り。9名の参加者たちは、好きな絵や文字を思い思いに消しゴムに彫り、オリジナルの印章を作り上げた。「絵手紙や暑中見舞いのハガキに押すとお洒落でしょ」と気さくに話すのは講師で陶芸家の葛(かつら)信一郎さん。関西弁で『つっこみ』を入れながらの楽しい指導に始終笑い声が聞こえていた。
下書きしたデザインをトレーシングペーパーを用いて消しゴムに写す。文字や絵の部分を彫る白文か、それらを残して周りを彫る朱文か、外枠ありにするか否かを決めたら、三角刀やカッターナイフなどを使って彫る作業に。コツは、彫らずに残す凸面の縁を斜め外側に彫り下げてから、少しずつ垂直に近づけていくこと。最後に、押印して彫り残しがないか確認。
それぞれ味わい深い作品が出来上がった。苦戦していた人もいたが、「自分だけのハンコができて嬉しい」との声が聞かれた。「旅先から出すハガキに押印するのもいい。朱肉がなければ、コーヒーや紅茶の飲み残し、草をすりつぶした汁などでもひと味違ったインクになります」と葛さん。第2回目は篆刻、3・4回目はA4サイズの版画を作成した。