竹炭は立派な土壌改良剤

 西日本と千葉県において竹林が年々拡大しているのをご存知だろうか。11月12日、袖ケ浦市にある、ちば里山センターで開かれた『竹炭シンポジウムin千葉』では、千葉県農林総合研究センター森林研究所主席研究員の福島成樹さん他有識者による、竹林拡大の現状と対策、解決策の一つである竹炭の有効活用法についての講義と炭化器による竹炭製造デモンストレーションが行われた。
 竹林拡大の大きな原因は竹材の利用が減少し、管理されない土地が増えてしまったこと。竹林が増えると、森林の水源かん養機能を低下させる、土砂崩防止機能を低下させるといった被害が出てくる。これらを防ぐためには伐竹などによる拡大防止が必要だ。そして伐竹したものを資源として活用できれば理想的である。実践例として、長生郡市で里山の整備活動を行っている『NPO法人竹もりの里』では、竹材は工芸品や遊具に、竹粉は養鶏用の飼料に、竹炭は農業用土壌改良剤として活用している。そのうちの竹炭に焦点を当てたのが今回のシンポジウム。竹炭を配合した土は窒素とカリウムが増える、アルカリ性を保つ、保水力が増す、などの効能が確認されている。連作障害も防げる。バイオマスを活用したエネルギー創出に取り組む、都内の認定NPO法人『KBETS』竹林タスクチームによると、実際に様々な野菜の生育を実験したところ、竹炭を配合した土で収穫したカブの体積は通常の土で収穫したものに比べ約1.3倍、落花生の収穫量が約1.8倍だったなどの明白な差が出たという。 
 竹炭を普及させるには安全で手軽、そして安価であることが必要不可欠。そこで考案されたのが、直径1.5mの鉄製無煙炭化器。茶碗のような円形の容器に枯れたタケや落ち葉など着火しやすいものを入れ、タケを投入していくだけ。約10分で750度に達する。側面の約60度の傾斜が効率よく燃えるカギなのだとか。1時間ほどで竹炭が出来上がる。あとは大量の水をかけて消火活動を。野焼きに比べると低労力で大量の竹炭を製造することができる。これをもとに更に生産性を上げ、運搬が容易にできるように容量1800Lの大型炭化器が開発された。2.4m×1.9mの長方形で組み立て式、ガルバリウム波板の囲いで側面に傾斜がついている。この技術と竹炭の有効活用が広がり、里山整備の手助けとなることを期待したい。
 同シンポジウムには約50名の農業従事者などが参加、講義後は「竹炭をもっと細かい形状にした方が使いやすいのでは」など活発な意見交換が行われた。竹炭を使用し、そのノウハウを交換するモニターを募集している。

問合せ KBETS竹林タスクチーム・篠崎さん
TEL 080・5090・0031

関連記事

今週の地域情報紙シティライフ

今週のシティライフ掲載記事

  1. 1月19日(日)、いすみ市岬町鴨根の清水寺で、第1回坂登り福男選手権が開催された。晴天に恵まれ、大勢のランナーが県内外から集まり、小学生の部…
  2. ◇地域の防犯に、移動交番の活用を  安心な地域づくりと防犯力強化に、千葉県警察が平成22年から開設を進めてきた移動交番。専用の移動交番車に警…
  3. ミリオンセラーの「禁じられた恋」をはじめ「涙そうそう」「さとうきび畑」など、数々のヒット曲を生み出した森山良子が3月5日(木)(午後4時開演…
  4. 今年で設立34年目を迎える『市原市なぎなた連盟』は、市内3カ所の体育館を拠点に活動中だ。昭和63年5月、市原市社会体育課主催の家庭婦人を対象…
  5. 実は私、五十四歳の大学一年生なんです。昨年四月に某大学こども心理学部通信教育課程に入学しました。幼稚園教諭一種免許取得を目指して、日々仕事の…
  6. RUN伴(らんとも)は、認知症の人や家族、医療福祉関係者、認知症の人と接点がない地域住民のみんなでタスキを繋いで、北海道から沖縄まで日本全国…
  7. 市原を中心とした房総の地域歴史を調査・探求している「房総古代道研究会」は、令和元年12月、会誌4号『房総古代道研究(四)』を発刊しました。全…
  8. 毎年開催されている「市原湖畔美術館子ども絵画展」が今年も2月1日から開催中! 市原市内の幼稚園・小学校から絵を公募、会場内はデザイナーやアー…
  9. 春の息吹を感じながらも、まだ陽当たりが良い所を選んで散歩をする。陽だまりの野草を見ると、大きさ7ミリぐらいの白い花が見られるようになった。…
  10. 11月23日(土)、千葉市中央区のそごう千葉店で開催された『市原市・房総 災害復興フェア』。9月、10月に千葉県を襲った台風15号や暴風雨は…

ピックアップ記事

  1. 1月19日(日)、いすみ市岬町鴨根の清水寺で、第1回坂登り福男選手権が開催された。晴天に恵まれ、大勢のランナーが県内外から集まり、小学生の部…

イベント情報まとめ

  1. ◆サークル ・よさこいチーム飛翠迅 毎(月) 19~21時 市原市立五井中学校 幅広い年齢層のメンバーが、よさこいを通じてひとつになれる!…

スタッフブログ

ページ上部へ戻る