1年間『日天さま』と対峙
- 2014/4/4
- 外房版
森章展 開催中
市原市の鶴舞小学校近くにある『ギャラリー鶴舞窯』で、3月21日(金)~4月29日(火)までの土・日・祝日に開催されている『森章展~画家に霊感を与える鶴舞の巨樹[日天さま]~』。長生村在住の画家森章さんが、ギャラリーに隣接する池和田地区で霊木と崇められる樹齢300年はあろう巨木と対峙し、1年をかけ完成させた作品24点が展示されている。
『ギャラリー鶴舞窯』は、メキシコで陶芸専門学校を設立した陶芸家の岸本恭一さんと、NHKの国際局に勤務し、その後作家活動を続ける奥様の静江さんが、恭一さんの工房2階に6年前よりオープンさせたギャラリーだ。常時、恭一さんの作品やご夫妻が気に入った絵画が展示されているが、「毎年春と秋に、私たちが好きな地元ゆかりの作家さんをぜひ皆様にも知ってもらいたいと思い、個展を開催しています。そして訪れてくださった方とゆっくりお話しをしたいと思っています」と静江さん。
岸本夫妻と森さんの付き合いは30年になる。県内の高校の美術教師として勤務するかたわら作品を描き続けてきた森さんは、これまで主に抽象画を描いてきたが、「一昨年の9月、巨木「日天さま」を前にして霊感を受け、この木に取り組み始めたのです。しかも修業だといって、1年間毎日長生村からバスで通ってきて、この木の幹だけを描いていました。その成果が今回の作品群になったわけです」と恭一さん。
また同時期に『中房総国際芸術祭いちはらアート×ミックス』が開催中だが、国内外の新しい芸術の祭典に対し、「地元ゆかりの森さんの作品は地域の伝統というか、地霊を形に表現したものになっていると思います」と恭一さんは話す。そしてどちらにも足を運んでもらうことで地元が盛り上がることに期待している。
問合せ ギャラリー鶴舞窯
TEL 0436・88・3537