中南米の伝統技法を生かしたアクセサリー
- 2014/6/27
- 外房版
長生村在住の葛岡奈津美さん(33)は真鍮、銅を使った彫金細工やマクラメ編みを使用したアクセサリーの手作りと販売を行っている。マクラメとは、紐を結びながらレース状にし、天然石や種子などの自然素材を編み込んで作る装飾技法のこと。起源はアラビアだが、中南米の伝統技法としても知られている。
小学生の頃からミサンガを編むなど、細かい手作業が大好きだった。武蔵野美術大学の工芸工業デザイン学科で金工を学び、卒業後、メキシコ、グアテマラなど中南米の10カ国を2年間かけて旅行した。「熱帯地方の自然界は赤・黄・オレンジなど色鮮やかな植物や生き物がいっぱい。現地の人々の衣服や装飾品も色とりどり。そんな色彩感覚を取り入れたマクラメに惹かれました」現地で教わった編み方をもとに自らの発想を加え、オリジナルのデザインを生み出している。
編み込まれたブルーオパール、アサイーなどの天然石や種子の大半は旅行中に入手したもの。「シンプルな編み方なのに、様々なデザインが出せるところが魅力です」中南米旅行中に、現地の人々に混じって道端で行った手作りアクセサリーの販売は、客とのやり取りや買ってもらえることの喜びを体験できるとても楽しいものだった。
「続けていきたい」と、現在は『てしごと工房nuts』の屋号でネットショップや『茂原まるまるマルシェ』など地域のイベントに出店している。8月8・9・10日には御宿の『牛舎8号』で行われる『パフォーマンスフェスティバル』に出店予定。販売のほか、真鍮にオリジナルの模様をつけ、ピンバッチやヘアゴムを作るワークショップを自宅で行っている。今後は「イベントでもワークショップを増やしていきたい」とのこと。
問合せ てしごと工房nuts
http://nuts-craft.ocnk.net/product/246