ハマボウフウを大網白里の名産に

 知る人ぞ知る海浜植物、ハマボウフウ。大網白里市の白里海岸で自生しているが、海浜の侵食と乱獲により減少しつつあるという。ハマボウフウを広く知ってもらい、保護・再生への協力を呼びかけることを目的とした『海辺の花を愛でる会』が6月末に、白里海岸付近で開かれた。主催は『大網白里まちづくりサポートセンター 街資源再興プロジェクト』。
 イベントは北今泉にある県有林でのゴミ拾いからスタート。途中、詩人の高村光太郎が綴った『智恵子抄』の碑を訪れながら、雨の中、11名の参加者たちはレインコートを着用し、ゴミ袋とトングを手に和気あいあいと清掃作業に勤しんだ。白里海岸では、僅かだがハマボウフウとハマユウの白い花、ピンク色のハマヒルガオの花を愛でることができた。いずれも満開は5月の中頃。
 清掃活動のあとは、北海道苫前郡の苫前町で栽培、出荷されているハマボウフウの葉の天ぷらの試食会が行われ、手作りのおにぎりと共に美味しくいただいた。セリ科特有の香りは酢みそ和えやペペロンチーノにも合うのだとか。
 同プロジェクトは、乱獲防止のための浜辺パトロールの他、種を各家庭へ持ち帰り、それぞれが育てる里親制度への取り組みを始めた。秋に各家庭で採取した種を白里海岸に再び蒔き、再生を目指す。全国各地で同様の取り組みが試みられており、苫前町ではハマボウフウを増やすことに成功しているが、当地域では栽培法についてはまだ模索状態。「根が1mほども伸びるからプランターより地植えがよいのではないか」、「水はけのよい土は必須」、「浜辺の草花だけあって、潮を含んだ水を与えるといいらしい」など、参加者たちは食事をしながら熱心に意見交換を行った。
「ハマボウフウを知ったのは昨年の8月。まずは現状を多くの人に知ってもらい、時間をかけて研究を重ね、増やしていけたら。里親募集中です。楽しむために、育った株の半分は家庭での食用に、もう半分は浜に戻すというのでもいいと思います」と同プロジェクトメンバーの相羽礼子さん。
 白里海岸は、30年前は辺り一面浜辺の花畑だったという。「大網白里市海岸部の原風景を子どもたちに残したい」、「『浜の山菜』とも呼ばれるハマボウフウが大網白里市の名産品になるといいね」参加者たちはハマボウフウ再生の夢について語り合った。

問合せ 大網白里まちづくりサポートセンター
TEL 0475・72・8278

関連記事

今週の地域情報紙シティライフ

今週のシティライフ掲載記事

  1.  山武市と東金市の境に位置する『成東・東金食虫植物群落』。大正9年(1920年)に日本で初の国天然記念物の1つとして指定され、昨年100年を…
  2.  睦沢町の田園風景のなかに建つ、ギャラリー801。様々な分野の作家が作品を出している常設展と、毎月3週間ほど開催される企画展を行っている。今…
  3. 誰もが親しんだことのある輪投げ。その輪投げにルールや用具を独自に整備して、新しいスポーツとして発展させたのが『公式ワナゲ』だ。千葉市中央区の…
  4.  4月は春の花が美しいですね!私は特にスミレの仲間が大好きです。千葉県では珍しいマキノスミレが咲く山があります。毎年見に行っていると、このス…
  5.  3月20日(土)から4月5日(月)、及び4月17日(土)から5月16日(日)の2期間にかけて、千葉市中央区にある千葉市科学館では『ポップア…
  6. [caption id="attachment_38464" align="alignright" width="350"] 作業小屋兼ギャ…
  7.  3月の山を歩いていると赤いヤブツバキの花が目立ちます。虫のいない時期ですが、野鳥たちが蜜を目当てに次々と訪れています。椿の花は花びらと雄し…
  8. 目(アイ)の形の木製プレート上で、様々な色や形の料理が美味しそうに映えている。各料理のすべてに市原産の農産物が使われた、この『i(あい)プレ…
  9.  毎年11月から翌年4月くらいまでの、いまだ気温が低いうちに、ハーブをたっぷりと刷り込んだベーコンを数回に分けて作りおきしています。真空パッ…
  10.  菜の花ACはスポーツの普及、振興、強化ならびに健康づくり活動の支援事業を目的に昨年10月設立。千葉県を中心として活動している。同時に陸上競…

ピックアップ記事

  1.  山武市と東金市の境に位置する『成東・東金食虫植物群落』。大正9年(1920年)に日本で初の国天然記念物の1つとして指定され、昨年100年を…

スタッフブログ

ページ上部へ戻る