日本舞踊 美しい所作を習う

 日本の伝統文化を学ぶ市津公民館主催事業『子ども日本舞踊』(全10回)が10月まで開かれている。「日本舞踊の動きを基本として、唱歌や流行歌などに合わせ動く新舞踊は親しみやすく気軽にはじめられる」と話すのは前島流香希(こうき)会の家元、前島香希さん。まず、浴衣を着て足袋をはいた子どもたちに挨拶の仕方を教えた。
 低学年5人が習う曲は民謡『リンゴ節』。かごに見立てた前掛けにリンゴを収穫する場面では「りんごを落とさないように」、蝶を表現するときには「羽だから両腕を軽く動かしてね」とわかりやすい言葉で説明し、前島さんがお手本をみせる。「ゆったりとした動きが好き」という3年生は、昨年も参加したそうで慣れた仕草で楽しそうに体を揺らす。初参加の2年生は家元の所作を真剣に見つめまねをする。どちらも踊る姿が愛らしい。
 高学年以上の6人は花のかわりに2枚の布を持ち流行歌『津軽の花』を舞う。胸に手をあて首をかしげたり、着物の袖を振ったりと女心を表す歌詞にあわせる動きは少し大人びて見える。小学2年生の時から教室に継続して参加する中学2年生は「舞台に立つとみんなが喜んでくれる。茶道や歌舞伎など他の日本文化にも興味がでてきた」と話す。終了後は自分たちで浴衣をたたんで帰った。
 前島さんは「礼儀作法、和の心、感謝の心を学んでほしい。帰宅した父親を正座で作法どおりに迎え、喜ばれた子どももいる」と毎年教室を開く。踊りは10月17日に公民館が開く文化祭で披露する。


Warning: Attempt to read property "show_author" on bool in /home/clshop/cl-shop.com/public_html/wp-content/themes/opinion_190122/single.php on line 84

関連記事

今週の地域情報紙シティライフ


今週のシティライフ掲載記事

  1.  昭和を代表するスター「石原裕次郎」は今年、生誕90年。映画やドラマで大活躍し、歌手としてもヒット曲多数。誰からも愛された「裕ちゃん」の魅…
  2.  鉄道写真愛好家の皆さんへお知らせです。今年6月5日(木)~6月10日(火)に開催予定の『小湊鐵道を撮る仲間たち展』に写真を出展いただける…
  3.  今年は小湊鐵道開業100周年。これを記念し、アートによる地域づくりの拠点である市原湖畔美術館は、小湊鐵道とコラボプロジェクトを進行中。小…
  4.  成田山公園で毎年行われる冬のイベント「成田の梅まつり」。会場は成田山新勝寺大本堂の奥、16万5000平方メートルもの広大な公園。四季折々…
  5. 【写真】パキスタン・カラチの整備途中の農場で、働く青年たちと田中さん(前列右端)      36年間の市議会議員のあと、パキス…
  6.     ◆一席 記念日を遅れて祝い根にもたれ  一宮町 黒猫胡桃     ・老プランあまく見積り火の車  茂原市 道譯賢…
  7. 当ホームページは、2/17に新ホームページのオープン予定のため、情報掲載が1/31までとなります。 2/17までに開催するイベント等…
  8. 【写真】講演する家田さん      昨年12月、市原市市民会館で開催された『令和6年度市原市人権・男女共同参画フォーラム』。男…
  9. 【写真】はにわ博物館展示室の姫塚埴輪        昨年8月、千葉県殿塚古墳・姫塚古墳出土埴輪(総数48点うち殿塚古墳30点、…
  10. シティライフ編集室では、公式Instagramを開設しています。 千葉県内、市原、茂原、東金、長生、夷隅等、中房総エリアを中心に長年地域に…

ピックアップ記事

  1. 【写真】パキスタン・カラチの整備途中の農場で、働く青年たちと田中さん(前列右端)      36年間の市議会議員のあと、パキス…

スタッフブログ

ページ上部へ戻る