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【寄稿】 地域に根差した研究誌『房総古代道研究(八)』を発刊~房総古代道研究会~【市原市】

市原を中心とした房総の地域史を調査・探求・発表している「房総古代道研究会」は、令和7年8月、会誌『房総古代道研究(八)』を発刊しました。同会誌は、全国にある地方史研究の書誌の中にあって、その内容が地域に根差した質の高い歴史情報誌であるとの評価を得ています。

今回も盛りだくさんの内容となっています。研究論文としては、古代史専門家で当会顧問の「古代の貢納物の輸送と交通」が注目されます。古代の貢納物を運んだ運脚夫の苦労や交通事情が分かりやすく解説されています。また、日本で初めて金の産金に成功した古代市原の英雄「丈部大麻呂」の生涯を、古代朝鮮の百済国の後裔に当たる百済王氏との関連性で着目した当会々長の論も興味が持たれます。

当会では六十六部廻国供養塔の調査と江戸道の復原を調査テーマとして取り上げています。廻国塔は市原市の近隣自治体の実態を調査中で、今回は長南町の調査結果が報告されています。江戸道は坂東巡礼の那古寺から高蔵寺の巡礼道を復原しました。

当会は定期的に各界の専門家を招いて講演会を開催しています。その内容は講演会記録として文字化し会誌に採録しています。具体的なタイトルを列挙すると「紫式部と〈まひろ〉~文学と歴史のあいだで」「房総の民衆仏教開花」「上総国防人歌と大原真人今城」「江戸時代の小櫃川・養老川の舟運」「古代安房国の特質」です。 図や写真も多く掲載されています。

研究会では会誌八号(A4版カラー56P)を1冊1000円で一般頒布しています。ご希望の方は電話&FAXにてお申込みください。

・担当:山本 Tel&Fax.0436・23・1098