CITYLIFE 地域情報紙シティライフ あなただけのお気に入りの文房具に出会えるかも!?~千葉市科学館~【千葉市】 2025.04.11 千葉市科学館(千葉市中央区)では5月6日(火・休日)まで、春・GWの企画展『文房具大解剖!』が開催されている。展示室の入口正面に飾られているのは折り紙の作品。折り紙作家ユニット『折葉』さんによるもので、「折り紙と科学は関連性がないようですが、親和性が高く企画展の象徴となります。例えば、人工衛星に搭載される太陽光パネルは、折り紙のように小さくたたまれ、打ち上げ後に宇宙で展開されます。今企画展の折り紙作品は、お客様にとって印象的なものになっています」と、当館スタッフの竹下あすかさんは紹介する。 近年、図工や学習教材などで利用する小学生だけでなく、大人の間でも文房具の人気は高い。なぜなら、ひとつの作業を思いもつかなかったアイテムで、あっというまに簡単に終わらせられるなど、便利で可愛いアイテムが多いからだ。例えば、『ヨンブンカッツ』。これは名前のままに、A4用紙に置くだけで綺麗に四等分できる優れもの。さらに『ジリッツ』は、クリアファイルを開いた状態で自立させることができ、これにより作業をしながら確認をすることができる。「ハサミや定規など、使いにくさを感じる方のために、左利き用もあります。また、発達障害の当事者の意見を取り入れて制作したノートは、色がついています。これは白いものだと光の反射で眩しいと感じる、という理由からです。こんな風に、日本には多種多様な文具があります。その人の困りごとを解決できるものもあるので、ぜひ探してみてください」と明るく話すのは、スタッフの松尾知さんだ。文具紹介コーナーでは、壁に貼られた紙の下にどんなものがあるのか話しながら捲る親子連れが目立っていた。 試し書きのできるボールペンコーナー また、展示室では企画展のタイトルでもある様々な文具がどうやってできたか『大解剖』されている。ボールペンや消しゴム、紙がどのようにできているのか、どんな違いがあるのか説明されている。中でもボールペンコーナーは大人気。普段使っているものから初めて見るものまで、紙に書けるとあって大人も夢中で代わるがわるペンを選んでは試していた。「科学によって文房具は進化しています。今では、プラスチックを回収して再利用するなど、環境や人を思う文房具ができています。この技術をぜひ、会場でご覧ください」と、スタッフの栄井隆典さんは話す。会場のあちこちでは、「お母さん、私このペン使っている!」という嬉しそうな女児の声や、和紙と羊紙を何度も繰り返し触って比べる男児の姿もあった。そして、千葉市美浜区から訪れたという父娘は、「娘(4)の希望で見に来ました。普段から絵を描くために文房具はよく使っていますね。今日は、娘がひらがなをとても上手に書いていて、意外な発見がありました」と楽しそうに話した。 会期中、関連するイベントも盛りだくさん。4月6日と12日の10時から15時までは、材料費200円、体験時間15分でできる『自分で組み立て!蛍光筆ペン』がある。また、5月5日13時から15時までも体験時間15分、材料費100円で『おがくず粘土でストラップつくろう!』ができる。それぞれオリジナルの作品を作ってみてはいかが。他、詳細は問合せを。 ●企画展・文房具大解剖! 期日:5月6日(火・休日)まで 時間:9時~17時 料金:大人800円、高校生450円、小中学生250円、未就学児無料(一部割引あり) 千葉市中央区中央4丁目5番1号 千葉市科学館(Qiball内) Tel.043・308・0511 HP:https://www.kagakukanq.com/ 来場していた親子