CITYLIFE 地域情報紙シティライフ のみがね峻道に新ルート『こもれびの道』~野見金公園にて全線開通完成祭~【長南町】 2025.10.02 【写真】完成したこもれびの道 長南町の野見金山を走るトレッキングロード『のみがね峻道』。2022年7月、野見金公園から野見金山中腹にある浅間神社の参道入口・堰谷までと、途中コースが枝分かれした不動の滝までの、全長1・4㎞が開通した。地元水沼地区の住民有志による『のみがね会』が、倒木や硬い岩盤と格闘し、約5年かけて造り上げた。それから3年を経て、1・3㎞の新ルート『こもれびの道』が今秋開通した。のみがね会会長の広田元一さんは、「これまでの『山の道』を終点まで行くと、帰りは同じ道か、麓のアスファルトの車道を歩いていました。みなさんのご要望もあり、谷津田へと下るルートを完成させ、ぐるっと周遊できるようになりました」と、説明する。例えば公園を起点に山の道を行き、堰谷からこもれびの道へ入り、不動の滝で再び山の道に合流して公園まで戻ると、歩行距離は約3㎞で、ゆっくり歩いて90分ほどの道のりだ。 峻道の名の通り、地形を活かした急な斜面やロープを頼りに伝う狭い尾根もある山の道だが、こもれびの道は谷津田が広がる里山の趣で、比較的歩きやすい道が続く。工事では、水沼地区で古くから山仕事の作業道として利用されてきた道を整備し、車道との高低差20mの崖地に階段を造成した。山の道とこもれびの道には、それぞれトイレは1カ所ずつ。休憩用のベンチや杖も設置されている。「きびしい坂がありますが、遠くに海を望んだり、ゴルフ場の脇を通ったりと、面白いコースです。空気もおいしいし、健康な体作りに役立ててもらいたい」と、広田さん。同会参与の古市仲司さんは、「コースは四季折々に違う表情を見せます。一年を通して季節の変化を楽しみながら歩いて、足腰を丈夫に保っていただきたい」と、話している。 こもれびの道の造成作業(左) のみがね峻道入口とパネル 10月19日(日)には、『のみがね峻道全線開通完成祭』が野見金公園で開催される。11時半からの記念式典に先立ち、当日9時半~11時の予定で『のみがね峻道ウオーキング・ガイド付き』が行われる。のみがね会メンバーの案内で、造成の苦労話など聞きながら峻道を歩く。参加費は1名500円で定員20名、受付は9時から。会場広場では12時頃より、のみがね会提供の『イノシシのバンザイ焼き』『ボタン汁』や、カレーやカフェなど出店多数。和太鼓演奏、竹を使ったワークショップ、丸太引き競争とイベントも盛り沢山。体を動かしながら、おいしい空気とグルメを味わいにお出かけになってはいかがだろう。峻道を歩くには山歩きに適した服装を。詳しくは問合せを。 問合せ:のみがね会 古市さん Tel.080・5066・5060 のみがね会メンバー