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地域課題と自己実現を合わせたまちづくり応援!!~地域活性化団体 のろし~【市原市】

 若者だけではない。様々な世代の人のウェルビーイングを目指す。そんな志を掲げて市原市で活動するのが、『地域活性化団体 のろし』である。近年注目を浴びているウェルビーイングについて、WHOは『健康や病気に関わらず、肉体的にも精神的にも、社会的にもすべてがよい状態』と説明している。同団体代表の峯川大(ひろし)さんは、「私は埼玉県出身で2012年、市原市鶴舞で里山の保護活動等をされているNPO法人にお世話になったことがきっかけで、市原市に通うようになりました。2017年の活動のスタートにあたっては、いいなと思ったことを否定せず受け止め、地域の方に背中を押していただきました。市原でのろしを上げていこう、という感覚でした」と話す。以降、若者が集まり活動する団体として、あらゆる方向で活動の幅を広げている。

活動内容を教えて

 のろしが行うプロジェクトは、主に3つある。同団体の間野圭子さんは、「1つ目は2021年に始まった市原はたちトロッコです。当時、世界はコロナ禍の真っただ中でした。普通なら成人式やイベントで青春を楽しめているはずの子たちが、何も体験できていない。それなら、トロッコに乗って彼らの門出を祝えるのでは、と思い立ち、小湊鉄道さんに相談に行ったんです」と、振り返る。急遽決めたイベントに集まった成人は約30人。運よく緊急事態宣言の合間、トロッコを丸ごと貸し切って無事開催できた。今年は18から20歳に加えて、10から11歳のハーフ成人も参加が可能となっている。そして、「5月9日に開催する同イベント『とっとこせのび旅』では、旅をめぐる4つのプランがあり、沿線の自然やグルメを堪能します。後日、参加者で撮影したビデオを旅番組として観覧するアフターパーティもありますので、ぜひご参加ください」と、呼びかけた。

間野さん(左)と峯川さん

 同団体は、10から40代の若者で活動している。参加への応募が年間100人近くいるものの、驚くことにその多くは市外からだとか。だが、それものろしのコンセプト。忙しい日常から離れ、週末を中心に通いながら様々なまちづくりをする。みんなが幸せに少しずつ輪を広げていく。それを彼らは、『福業』と呼んでいる。
 もちろん市原市在住で活躍する人もいる。大学3年の柴田暖哉さんは、「初めは社会人と話すことに緊張したけれど、色んな人に価値観があると分かって成長できたと思う。これから社会で働くなら、居心地のいい場所が必要。やりがいや好きなことをお互いに話せる『好きなこと研究会』をやってみたい」と、展望を語る。『のろし』は、ただボランティアの一員として、当日参加するのではない。このように若者一人ひとりが活動への意気込みを強く持っているのだ。
 のろしの活動の2つ目は、市原市と一緒に取り組む地域部活動『いちはら♡部』である。取材日である1月18日、ウエルシア・コミュニケーションセンターいちはら(南国分寺台)では市原市国際交流協会主催でイベント『こどものひろば』が開催され、昨年7月に結成した『いちはら♡部』が参加。子どもたちに、世界では色をどんな風に捉えるのか、という企画を行っていた。君津市在住の水原香乃さん(大学4年生・23歳)も、「地域のイベントに参加する側だったのが、自分が企画運営の裏側を知ることで、どう動くべきか、そのために何をすべきか自発的に考えるようになりました。社会人という大きな枠組みの中でも、地域とのかかわり方やイメージと違う存在も知れて、とても勉強になっています」と笑顔で話した。

水原さん(右)と柴田さん

大切なのは続けること

 活動の3つ目は、2024年6月からスタートした『理想の自習室』。これは2023年7月に行われた市原市主催のワークショップ『若者応援プロジェクト』にて高校生や大学生などから提案されたことがきっかけ。今は大学生を含む5名ほどの学生で運営をしていて、主に中高生が自習に来るとか。「理想の自習室の特徴は交流なんです。常連の子もいて、分からないと違う学年に聞くこともあります。顔見知りになって、イベントにも来て、さらに共通の話題ができる。こんな風に、自然と輪が広まるといいですね」と、間野さん。交流スペースは、いちはら♡部の部室にもなっている。
 ただ、課題もある。「何かを始めるのは簡単ですが、続けるのは難しい。卒業、就職、結婚など、メンバーがライフステージを変えても継続していけると嬉しいです。幸せのバトンを受け継いでいかなくてはいけません」と間野さんがいうと、峯川さんも、「言葉で言うだけではなく、実際に実行、継続をしなければいけません。いきがいややりがいを感じ、何かやってみたいと思った時には『まず、のろしに相談しよう』といわれるような団体にしていきたいです」と続けた。最近は、市原市と協力してイベント等を行うことも増えてきた。市原市に大きなのろしが上がる日も、近いだろう。

問合せ:峯川さん
Tel.080・1140・8957
mail:signalfire.local@gmail.com