ありがとう、『あおばす』

 青葉台の住宅街路を抜け走行している地元協議会運営のコミュニティバス『あおばす』が今年の11月で10周年を迎える。車体は緑色に市原市のシンボル、イチョウの葉をあしらった爽やかなデザインだ。
 11月1日、青葉台のみどりヶ丘集会所で『あおばす10周年記念イベント』が行われた。姉崎東中学校吹奏楽部による演奏や地元コーラス部による合唱、集会所敷地内に『あおばす』が駐車、その場ですぐにプリントアウトされる記念撮影会などが行われた。プロ制作の『あおばす』動画上映もあり、コミュニティバスに親しみを持つ多数の地域住民が足を運んだ。
 斜面の多い住宅街。先々の高齢化を懸念し、住民の足の確保が必要と考えた青葉台6、7丁目、ダイアパレスの3町会が『青葉台コミュニティバス運営協議会』を立ち上げた。市から助言を受けながら利用予測、運行計画、収支見込等についての協議を何度も繰り返し、平成17年11月に運行が実現。JR姉ケ崎駅から帝京大学ちば総合医療センター間を1日約20往復。JR快速電車の発着時間に合わせた運行スケジュールとなっている。
 だが、10年が経過し車両の更新が必要となった。小型車両の使用は費用面、馬力不足などの理由から、止むを得ず12月18日をもって終了。以降は小湊バスの路線型車両を使用することとなり、住宅街路内への走行はなくなる。「10年間運行してきた、愛着のある車両でなくなってしまうことは残念ですが、コミュニティバスを継続させるための苦渋の決断です」と同協議会会長の辰巳鐵次郎さん。通勤利用者が多く、運賃収入率がよいことから平成30年には一般路線バスへの運営移行が予定されている。高齢化が進み通勤者が減少したときに利用率がどう変わるか、その対処法が今後の課題だ。


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