創作狂言は、房総に伝えられてきた民話や伝承をもとに、和泉流狂言師の小笠原由祠(おがさわらただし)、千葉大学、県民で新たに創り上げてきた狂言です。千葉大学、NPO法人フォーエヴァー、公益財団法人千葉県文化振興財団で運営委員会をつくり、これまでに「千葉笑い(千葉市)」「羽衣伝承(千葉市)」「鬼来迎(きらいごう・横芝光町)」「ヤマトタケル伝承(千葉県広域)」「八幡の藪知らず(市川市)」「南総里見八犬伝(千葉県広域)」を題材に狂言を創作、上演してきました。
来年1月11日(土)、青葉の森公園芸術文化ホールで上演される「令和鬼来迎」は、⼭武郡横芝光町⾍⽣の広済寺に伝わる「⿁来迎」が題材です。「⿁来迎」は、仏教の因果応報と勧善懲悪の教えを説く仮⾯による地獄劇で、国の重要無形⺠俗⽂化財にも指定。⿁が主役なのは全国的にも珍しく、「⿁舞」とも呼ばれ、毎年8⽉16⽇に施餓⿁法要の後、広済寺の境内で演じられています。「令和鬼来迎」は、娑婆の人間に信仰心がなくなったため、かつてないほど大繁盛している地獄が舞台。自分たちの行いに懲りていない亡者たちに、閻魔大王は次々と裁きを下していきます。そこへ慈悲深いと評判の地蔵菩薩が現れ…というお話。青葉の森公園芸術文化ホールが誇る能舞台で、笑いを交えながら、観客を地獄の世界へと誘います。
出演は小笠原由祠、小笠原弘晃、祝丸、加藤充華、若菜の会、千葉大学学生、狂言体験講座参加者。公募で集まった狂言体験講座の受講生が、手作りの仮面や衣装を身につけ、狂言師と共演します。千葉大学学生も稽古を受け、地獄の亡者役で舞台へ。上演前の寸劇も創作し、自ら演じます。他にも千葉大学学生は、展示・道具・広報に参加、活躍しています。古き良き文化を受け継ぎながら、団体の枠を超え活動する創作狂言。毎年、新たなアイディアが盛り込まれ笑顔が生まれる舞台を、ぜひご覧ください。
●見る、知る、伝える千葉~創作狂言~ 令和鬼来迎
・令和7年1月11日(土) 14時開演
青葉の森公園芸術文化ホール・能舞台
・全席自由:一般2000円、30歳以下1000円、小中高生500円
・第一部:レクチャー&デモンストレーション、狂言「謀生種(ほうじょうのたね)」
第二部:創作狂言「令和鬼来迎」
・問合せ・チケット予約:青葉の森公園芸術文化ホール
Tel.043・266・3511
・インターネット予約 https://www.cbs.or.jp/aoba/