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福祉会館で笑顔溢れるヨーガ【市原市】
- 2022/9/22
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毎月第1・3月曜日に、市原市福祉会館で開催されているのは『障がい者のヨーガ教室』。13時半から14時50分まで、講師の小林正子さんとアシスタント4名のもと、参加者8名がゆったりと体をほぐしている。
当教室が開始したのは、今から3年半前のこと。館長の中村秀一さんは、「以前、小林さんが同館で聴覚障がい者向けのヨーガ教室をされていたことがあり、とても楽しそうに教えている方だなと思っていたんです」と、きっかけ話す。そして、「同館をより活用しようと議題になり、何をしようかと考えました。ご利用いただく皆さんの健康のことを考え、体にいいコトを主催したかった。障がいをお持ちの方への指導を行う講師を見つけるのは難しいかもしれない、とも懸念していたのですが、小林さんに打診すると快諾だったので嬉しかったですね」と振り返る。同館職員も、「ヨーガ教室の参加者は60、70代の女性8名ですが、みなさんとても楽しそうです。私たちの企画の狙い、ピッタリです!」と喜んでいる。
教室での1時間半のうち、ヨーガの内容も様々。「足を揉んだり、体を前に倒したり、反ったりします。私が意識しているのは、『楽しむ』ということ。現在は視覚障がいがあっても、みなさん以前は視力があった方です。口で状況を説明しながら、みんなで声を上げて笑っています」と、小林さん。例えば、ヨーガにあるネコのポーズ。誰よりもネコに近い動きをしている参加者に小林さんが、「あら、本当にネコのようですよ」と声をかける。参加者は、「私、本当は犬派なんだけどね」と返して笑いが起こるのだ。参加者たちの脳内では、それぞれ見事なネコが描かれていることだろう。そして、アシスタントは参加者2名につき1人がつく。だが、すぐに手を貸すわけではない。「私は、脳を使って彼女たちが自分で動くように説明をしています。つまり、いきなり手取り足取りでサポートするわけではないんです。もちろん言葉だけでは分からず、最終的に手を貸すことはあります。ただ、みなさん本当に一生懸命に取り組まれています」と、嬉しそうに話した。教室を通して、参加者たちの表情も明るくなり、仲も良い。彼女たちからは、「先生の説明がとても分かりやすい」「体を動かすと、帰る時にはとっても軽くなる」「呼吸法が合っていたのか肺活量が上がって、趣味でやっているオカリナも上手になった」など多くの声が上がっている。
いつも、教室が終わるのはあっという間だ。小林さんは、「健常者でも老後は自分の面倒を見なければならない時代。今後も健康維持に福祉会館を利用する方が増えて欲しいです。会館へは送迎バスも出ていますので、興味のある方はぜひいらしてください」と続けた。詳細は問い合わせを。
問合せ:市原市福祉会館 Tel.0436・23・1331