地域の皆さんの健康を守りたい~『みつばカフェ』開催中!~【市原市】

 高齢化社会やコロナ禍など、私たちの生活で薬局の果たす役割は日々増している。昨年6月、市原市辰巳台東5丁目にオープンした『みつば薬局 辰巳東通り店』は、単に調剤薬局としてだけではなく、『みつばカフェ』を開催し、地域住民の健康を支えようと奮闘中だ。

 

『みつば薬局 辰巳東通り店』では、地域包括支援センターの協力を得て、今年5月より毎月2回、薬局内で『みつばカフェ』を開催している。当初認知症カフェとして開催し、回数を重ねるごとに「より幅広い方々の健康を支えるためには」と考えながら視野を広げ、座ってできる太極拳や3B体操(道具を使った簡単な体操)、口腔ケアによる効果など、病気を未然に防ぐ「未病ケア」に取り組んでいる。また、介護が必要な人に役立つ福祉用品や、住宅を改修する際のポイント、高齢者でも食べやすいムース状の食事の紹介など、専門家を招いて様々な情報発信にも努めている。

 管理薬剤師の壁村さんは、「認知症に対する理解を広めたい」といった思いから、スタッフと様々な協議をしたうえで、みつばカフェを開催するに至ったと振り返り、「例えば認知症になると、ハンガーに洋服がかかっているだけなのに人がいると思ったりすることがあります。脳の仕組みを知るとなぜそうなるのかが分かってきて、対応にも違いが出ると思うんですね。そんなふうにいろいろな病気について、周囲の対応も含めた知識を広められたら良いなと思います。月2回、参加者の皆さんにお話するテーマを考えるのはとても大変ですが、薬局のみんなで相談し、難しいことはクイズにして楽しめるように工夫しながら準備するので、こちらも楽しい時間です」と笑顔で語る。また、調剤事務の伊藤さんは「開催時間が近づくと、今日は皆さんいらっしゃるかなと、いつもハラハラしますが、参加された方々が『ここに来るのが楽しい』と言ってくださると、嬉しくなり日ごろの活力になります」と、にこやかに話す。

(左から)調剤事務の伊藤さん、管理薬剤師の壁村さん、薬剤師の南島さん

 みつばカフェでは参加費100円で、飲み物とお菓子が配られ、講義終了後の懇談会では管理栄養士による栄養指導や、地域包括支援センターと連携していることから介護申請の相談も受けているとのこと。参加者からは、「困っていることを共有できてよかった」「何でも話せる場があるのはいいよね」などの声が寄せられているそうだ。最後に二人は「頭と体を使って楽しい時間を過ごしながら健康について学んだり、情報交換したりしましょう。フレイル予防のためにも、近くにお住いの方はぜひ参加してほしいです」と声を揃えた。

・毎月第2・4(水) 14~15時(祝日の場合は翌週)
・次回11/30「フレイル予防体操&地域みんなで防犯対策!」(先着8名程度)

 

問合せ:みつば薬局 市原市辰巳台東5の2の6 (日)(祝)休
Tel.0436・98・3751

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