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多様な紙の表現の世界『かみがつくる宇宙 ミクロとマクロの往還』展~来年1/13(祝)まで開催 市原湖畔美術館~【市原市】
- 2024/10/25
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- 市原市
【写真】布施知子《二重折りのヘリックス》2018
市原市不入の市原湖畔美術館にて、企画展『かみがつくる宇宙―ミクロとマクロの往還』が2025年1月13日(月・祝)まで開催されている。同館学芸員の三浦万奈さんは、「身近な存在の紙という1つの素材をテーマに、3人のアーティストが『折り紙』『彫刻』『切り絵』と三者三様のアプローチをしています。それらの表現の多様性が私たちの持つ紙のイメージを覆してくれる。そういった部分を楽しんでいただけたらと思います」と話す。
世界的折り紙作家・布施知子は、くす玉のようにパーツを組み合わせて作る『ユニット折り』の第1人者で、無数の折り目を複雑に重ねる『無限折り』など今までの折り紙の概念を変え、誰も見たことのない世界を切り拓いてきた。作品は『むくむくとねじねじ』。命を持った生き物のように地上から伸びる『むくむく』と、体を捻じ曲げるように横たわる300本の『ねじねじ』が、折り紙から生まれる不思議でダイナミックな生命の世界を展開する。
何百枚、何千枚という紙を一枚ずつフリーハンドで切り重ね、切り込むことで、紙による彫刻表現を追求する安部典子の新作は、『White night』(白夜)。無数の紙が地層のように積み重なり、ゆるやかな起伏を表現した同作は、まるで宇宙から地球を眺めているよう。特殊照明作家の市川平が照明を手掛け、紙と光の新しい表現を生みだしている。
柴田あゆみは、同館9メートルの吹き抜けに『いのちの詩』をインスタレーションする。まるで糸で編み込まれたレースのような繊細さを感じさせる切り絵が、光の陰影によって神秘的な空間を映し出す。大型作品『あまのいわとひらき』『羽衣』も展示される。
ワークショップは、11/23(土)13時~15時に布施知子『〈ねじねじ〉折り紙をつくろう』(小学3年生以上)、11/30(土)13時~15時に安部典子『線でみつける―カッティング・ドローイング』(小学5年生以上)。それぞれ開催1カ月前よりWEBにて申込み。定員20名になり次第締切。参加料1000円(入館料別途)。詳しくはHPか問合せを。
問合せ:市原湖畔美術館
Tel.0436・98・1525
・開館時間:平日10時~17時 土・祝前日9時半~19時 日・祝日9時半~18時(最終入館は閉館30分前)
・休館日:月曜(祝日の場合翌平日)、12/29~1/3
・料金:一般1000円 大高生・65歳以上800円 中学生以下無料・障害者手帳をお持ちの方と介添者1名は無料